新型コロナの影響を受け開催するかどうかが注目されている今年の夏の甲子園。
一部では「中止に向け検討」という報道もある中あす日本高野連が正式に発表するのを前に、2010年、甲子園春夏連覇を達成したあの名将が「議論を尽くすべきだ」と声をあげました。
興南野球部 我喜屋優監督「まず方法論から探るべきではないのかという思いは強いですね決まった以上は諦めますけども最後まで諦めないというのが我々現場の監督ですね」
夏の甲子園の開催可否についてあらゆる方法を議論してから決めるべきだと話すのは春夏合わせて興南を8度甲子園へと導いている我喜屋優監督。
興南野球部 我喜屋優監督「(例えば)九州各県の代表が集まって優勝者を(甲子園に)送ろうかとか、そうなると全国からベスト8かベスト10くらいのチーム(数)になるかもしれないです。そうなると物理的に短期間で終わる。でできない方法はすぐ決まるけど、どうやったらできるのか」
部活動ができない今、球児たちは限られた環境の中で自主練習に汗を流しています目標であり、夢である甲子園が今年もあることを信じています。
興南高校野球部 西里颯主将「(甲子園は)野球を始めた時から目指す場所ではありました。この夏にかける思いは強いです」
我喜屋監督は、甲子園を目指すその日々が子どもたちにとって人生の財産になると話し、その目標を失わないために議論を尽くすべきだといいます。
興南野球部 我喜屋優監督「大きな山に向かって富士山のてっぺんに向かって動き出すのと全く目に見えない、なくなっちゃったというのとは目標に対しての進み方が違ってくるんで、甲子園の神様も最終的には1校しか優勝チームを出せませんからすべて負けるんですよ。だから負けから学びなさいと、逆境からスタートしなさいというのも甲子園の教えですから。たとえ負けても大きくなって「お父さんは甲子園を目指してやってたんだぜ」と振り返っての思い出作りができるんですよ。あと1つの人生の教え、出発点もまた甲子園にあるんですよですからできる限り子どもたちには経験をさせてあげたい」