がんじゅうへの扉です。県内2人目の新型インフルエンザによる死亡者の発生からおよそ1ヵ月。夏場のピークは治まったものの今月に入って集団発生の数が増加傾向にあり、冬場にかけて再び流行が起こる可能性があると懸念されています。改めて新型インフルエンザの予防策について考えます。
保護者「外出は減りましたね、前に比べて、一緒にでかけるよりは自分だけでも買い物行こうとか」「一時期はかなり心配して幼稚園にきてうつるんじゃないかと心配したんですが」「(子ども)怖いよ新型って」
夏場の流行のピークは過ぎつつあるものの新型インフルエンザについて保護者の心配は絶えません。
保護者「子どもにうつるっていうのは怖い部分があってまだ妻が妊婦なので」「ワクチンがくるのを早く待って」
来週19日からはじまるワクチンの優先接種事業。流行が再び予想される冬場を前に医療従事者や妊婦、持病のある人や未成年者などそのの必要性がより高い人から開始されます。しかしこのワクチンについて県福祉保健部の宮里達也保健衛生統括監はこのような説明します。
宮里保健衛生統括監「発病を予防するために開発されたものではありませんと」「重症化や死亡の防止に一定の効果があると、確実ではなく一定の効果があるということです」
ワクチンに過度な期待をするのではなくやはり個人の防御策が新型インフルエンザ予防には不可欠です。
ドラッグモリ樋口店長「うがい手洗いは基本ですので、2時間に一回行うことをお勧めしますウィルスがのどの粘膜からくるんですけど、2時間に一回うがいすることでしっかり予防対策ができます」
マスクやアルコールジェルなど様々な予防グッズがならぶこちらの薬局新商品も発売されています。ごらんのゲルが入ったこちらの商品は、部屋に置くだけでウィルスなどの除去に一定の効果を示すとメーカーは説明します。
ドラッグモリ樋口店長「家族がインフルエンザにかかっただとか、学校に行くとか病院に勤務している方がまとめて買うこともあります」
「こちらの家電量販店でも新型インフルエンザの流行で爆発的に売り上げを伸ばしている商品があるそうなんです」
ベスト電器長嶺副店長「空気清浄機が売れていますね」「去年の数字と比べるとおよそ25倍ほどの台数が売れています」「先月(8月)の中旬からお客様の意識が高まってきて今月(9月)にいたっては一時期品切れになるような状況も続いていました」
中でも、売れ行きをのばしているのがやはりウィルス対策に一定の効果があると謳う商品です。
ダイキンのうるおい光クリエール 長嶺副店長「空気清浄機のフィルターについているウィルスを高速ストリーマというプラズマ放電によってウィルスを不活性化させると」
効率的にウィルスを分解・除去するというこちらの商品小さい子どもを持つ親や妊婦、そして保育園や幼稚園ではまとめ買いしていくこともあるそうです。
一方、こちらの幼稚園では教室内の窓を開けこまめに換気をしています。毎朝の園児の体温チェックや水分補給に気を使い保護者への協力も強く呼びかけています。
宮城園長「朝の体温、表情をかなり確認してくださいと一時期運動会前、子どもの様子がメモされてなければ幼稚園のバスに乗せませんというところまで協力願いを出しました」
そして… なにより子ども達が、飽きずに楽しく予防をすることに力をいれています。
宮城園長「ちょうど(感染のピークが)落ち着いてしまって意識がかなり弱くなってしまいましたのでそれでもう一度引き締めないといけないと」「何しろして発熱してしまってからでは遅いと」
夏場も感染のピークが過ぎたとはいえ、今月2日から13日までの12日間で、県内の41ヵ所の学校や保育施設、社会福祉施設で新型インフルエンザの集団発生が確認されています。
大事なことは、油断しないことそして個人個人が互いに細心の注意を払うことです。
宮里保健衛生統括監「新型インフルエンザは、日常生活の中でうつっていきますので完全に防ぐということは言えません、ただ言えるのは移さないことはできるんですよ」「お互いさまの考えで、自分のためもあるんでしょうけど、相手のために自分の行動を自省していくと」
新型インフルエンザに対する意識を持ち続け基本的なことを継続していくことが冬場の流行を最小限にとどめることにつながります。きのう新型インフルエンザについて「増加傾向」にあると発表した県は、手洗いやうがいを欠かさないこと、風邪の症状がある場合はマスクを着用して医療機関を受診することを改めて呼びかけました。常に予防対策を意識することが重要です。