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子育て中のお母さんの中には働きたいと思っている人も多いと思います。しかし、現実は、なかなか厳しいもの。そんな働きたいお母さんをサポートする人たちを取材しました。

泣き声『わーん』「おねがいしまーす」朝、お母さんと離れたくなくて泣き出す子ども。そんな子供に後ろ髪を引かれながら急ぐお母さんの向かった先は・・

講師「今日はオープニングとクロージングについて、今日は一日を通しコールセンター編に入っていきます」

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コールセンターで働くためのトレーニング教室。その名も、『子育てママのための就職支援講座』今年度から県が始めた、子育て中の女性向けの事業です。

エンパクト代表者「子育てなどを理由にスキルアップの機会が少ないという現状があるので、解消するためにこの講座を設けました」

働きたいお母さんの支援とコールセンターの人材確保にと、今年度4回実施されます。これまでの講座と大きく違うのがこちら。『無料の託児所』預かってくれるのは、那覇市の保育講座を受けた子ども大好きなみなさんです。

さて、こちら、3人の子どもを持つ金城さん。

金城さん「ずっと仕事はしていなくて、仕事せずにはいられなくて」

仕事はしたいけれど子どもが保育園に慣れてくれるか、どうやって仕事を探そうか不安の中この講座にたどり着きました。

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金城さん「仕事を始める前に子どもが保育士さんに慣れてくれるのが一番安心ですね安心して預けながら(講座を)受けられる」

託児所に加え、この講座にはもうひとつこんな特徴もあります。

人事担当者「大事なことというのは、やっぱり長く働いてもらいたいんですよ、9時から19時までのどのシフトにも入れますよという方だけ入社していただいています」

企業体験バスツアー。実際のコールセンターを見て、人事担当者から話を聞くことでより社会進出への意欲を持ってもらおうというものです。久しぶりにスーツを着たという金城さん、少し緊張している様子です。

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お母さん「外側から身が引きしまる思いですね。初めての経験なので (Q、より頑張ろうと?) そういう気持ちにさせていただきました」

「お子さんは何人ですか?」新しいスタッフの面接をしているのは、那覇市内でお弁当屋さんを経営する田中美幸さん。お弁当屋さんを始めたのにはある理由がありました。

田中さん「雇用する側がいないんだったら、雇用する側になればいいんじゃないかなっていう考え方に〜」

これまで面接官や就労支援の仕事を経験してきた田中さん。自身も3人の男の子を持つお母さん。子育てをしながらの再就職にとても苦労したそうです。

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田中さん「(10年前)ハローワークに行ったときに保育園決まりましたか?保育園行くと仕事は決まりました?と仕事が探せなかった」

出産後の仕事がない、子育てをしながら就職活動ができない。そんなお母さん達の悩みを解消できないか。これまでの経験を活かして、働きたいお母さんのためのNPOを立ち上げました。そして、その就労支援の第一歩となるのがこのお弁当屋さん。デザインも内装も全て手作り。店内には田中さんの大好きなアーティストの曲が流れます。

田中さん「お母さんの慣らし保育じゃにですけど慣らしの職場としてうちを活用してもらえたら」

フルタイムで働く前のステップとして雇用の場を提供するほか、就職相談や履歴書の添削などもしています。働きたいお母さんの手を取って社会へ導いてあげたい田中さんの活動はまだ始まったばかりです。

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スキルアップの場の提供だけでなく 講習を受けている間、安心して子どもを預けられるというのは心強いですよね。長い間、仕事から離れていたお母さん達の不安や悩みを聞きながら職場復帰へ導いていく田中さんのようにトータルでサポートしてくれるもっと増えていくといいですね。以上子育て応援団でした。