全国に拡大した緊急事態宣言。県内ではきょうも7人の感染が確認され、感染者がついに100人を超えました。きのうの緊急事態宣言拡大発表を受け会見した安倍総理。緊急事態宣言が全国へと拡大したことについてけさ玉城知事は。
玉城知事「県でもあらかじめそのような県民の皆様には不要不急の外出ですとか県外への渡航、県外からの来沖は自粛をするようにと呼び掛けておりましたので、そういう方向性は政府と同一の方向性なんだなと受け止めました」
こう述べたうえで県としての対策を早急に検討する必要があるとしました。そしてきょう午後。
玉城知事「本日新たに7人の新型コロナ患者が確認されました。これで県内の感染者の数は101人となりました。」「県内での感染者についてはここ1週間でほぼ2倍に増加し、本日100人を超える状況となりました。」
新型コロナが猛威を振るう中県内ではきょうも新たに20代から50代の男女、あわせて7人の感染を確認しついに感染者の数が100人を超えました。会見で知事は緊急事態宣言にともなう休業要請や休業補償の実施については明言せず今後協議をしていくとし県としての対応は週明けにも発表するとしました。
また県はきのう死亡が発表された70代の患者について感染経路は家族内での感染が濃厚だと明らかにしました。これを踏まえ家庭内での感染事例が増えているとして家族内での感染に注意を呼びかけました。
町龍太郎記者「患者さんでしょうか、今、防護服を着たスタッフに誘導され、ホテルの中に入っていく様子が確認できます」
感染者の増加を受け、重症患者への医療体制を確保することを目的にきょうから民間のホテルで軽症者などを受け入れる措置が始まりました。
県立中部病院 感染症内科 髙山義浩医師「このことで医療機関がずいぶん楽になると思う。ここから出ていく人たちはウイルスを排出しない状態であることをを確認したうえで退所していただきますので安心していただければと思う」
けさホテルでは受け入れに準備が進められホテル内には感染防止に向けた様々な措置が取られています。ホテルには50人が収容でき、医療スタッフも常駐することになっています。
一方石垣市では昨夜独自の緊急事態宣言が発表されました。その理由とは。
中山石垣市長「全市民のみなさまについて、症状の有無にかかわらずあす(17日)より2週間の自宅待機を強くお願いいたします」
きのうも新たに感染者が確認されこれまでに3人の感染が確認されている石垣市。これ以上の患者増加は島の医療崩壊につながる恐れがあることから中山市長は、昨夜独自に緊急事態宣言を出しました。
中山石垣市長「石垣島内においては、クラスター感染が起こり、無症状の方なども含め、既に多くの未確認の感染者がおられる可能性があります」
石垣市によるときのう新たに感染がわかった男性の濃厚接触者が100人以上いる可能性が市の調査でわかったため島内でのさらなる感染拡大を防ぐためだとしています。
石垣市ではきょう午後から市内の野球場の一部を使い新型コロナの相談外来の窓口を設置しました。
独自の緊急事態宣言の発表を受け普段は多くの人でにぎわう石垣市の繁華街、美崎町は。多くの店がシャッターを閉め人の姿はほとんど見られず閑散としていました。
一方、普段は工事が行われている名護市辺野古の新基地建設予定地では。
我喜屋大輔カメラマン「辺野古上空です。工事車両などには動きがみられません。皮肉にも静かな海が帰ってきました」
沖縄防衛局はきのう、辺野古新基地建設の作業従事者が新型コロナに感染していたことがわかったと発表。沖縄防衛局は状況を確認する必要があるとしてきょうは工事を一時中断するとしています。
これについて玉城知事は。玉城知事「現場ではついに陽性の方が出たこともあって私からけさ菅官房長官んに直接電話をさせていただき、辺野古の工事中止を改めて求めたところです」
玉城知事は工事の中止を菅官房長官に求めたとしましたが現状を確認するとの返答にとどまったと明らかにしました。