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新型コロナウイルスの感染拡大は、県内に住む、外国人にも影響を与えています。外国人留学生のアルバイトなどが減り、収入も激減していました。そんな外国人留学生を助けたいと、ある居酒屋の男性の思いが今、支援の輪を広げていました。

「出来上がった弁当にはピーマンのチャンプルーとナスのみそ炒めが入って、とてもおいしそうです。」

あったかい弁当を配るのは、那覇市久茂地にある居酒屋「みつ子ばぁばの台所」の代表、新城正巳さん。おとといから、新型コロナの影響で仕事が減った外国人留学生などへの弁当の配布を始めました。1日50食を無料で提供しています。

始めたきっかけは新型コロナ。自粛要請などを受け、店の客足が減り、店で働く外国人の従業員に支払う給料も減ったことをきっかけに、何かできないかを模索。今回の支援を決めました。

こちらの男性はアジアから沖縄に来て3年。新型コロナの影響で、1日6時間ほどだった勤務時間が2、3時間程度になり、収入は激減しました。

ズォン・スァン・ジェットさん「お金がない中で新城さんがお弁当を配って、とても感動している。」

新城さんが支援するのには、ある思いがありました。

新城さん「店のスタッフの支援でもあるし、彼らがいなかったら(県経済も)元に戻らない、彼らの労働力がないと。この期間どうやってつなぎ留めておくのかをみんなが考えてくれたらいいなと。」

今、支援の輪が広がり、材料のピーマンとナスは青果店から寄付されました。また、那覇市や食品会社も協力を模索しています。

外国人労働者「仕事ができなくてお金もなくて。本当にラッキーと思っている。」

外国人留学生「最近アルバイトがなくて、仕事もないし生活に困っている。弁当をもらってうれしい。」

外国人留学生「みんなにありがたいと言いたい。」

店では今後も食材の提供などを多くの人に呼び掛けながら、できる限り弁当の配布を続けることにしています。