続いては、投てき界期待の星をご紹介します。この4月から高校生となる友利晟弓さん。中学では数々の県記録を生み出してきたんですが、その背景には頼もしい兄の存在がありました。
今月21日、南風原町で行われた県内高校陸上部の合同練習。そこに競技力向上のため参加していた中学生の中に、必死に先輩たちに食らいつく選手の姿が…
この3月に伊良波中学校を卒業した友利晟弓さん。まだまだ体力面では高校生のメニューはきつそうですが一度投てきの練習が始まれば…
高校生にも全く引けをとらない力強さ!その恵まれた体格から繰り出される円盤や砲丸の飛距離は県内では中学3年間負けなし。
主戦場としている円盤投げではおととしの全国大会で当時中学2年生ながら上級生たちをおさえ日本一に。
その後も輝かしい成績を残し続け円盤投げでは41m50の県中学新記録を樹立。
また、砲丸投げでも14m44の県新記録を出しています。
陸上競技協会強化部外間勝さん「(高校生と)比べても良いですね。小学校3年生から投てきの練習を始めているということで練習を積み重ねてきたところがあるので足腰の強さがありますね。パワーポジション(投げの構え)についての爆発的な力、瞬発力はいいものを持っているので」
心身ともにアスリートとして成長している晟弓さん。そこには目標としている存在がありました。
友利晟弓さん「兄の存在がないと自分はこの陸上競技には接していなかったと思っているので自分の道を見つけてくれた存在でもあるし」
晟弓さんが投てきを始めるきっかけにもなった2人の兄。この日、同じ会場で練習していた次男の健秀(たけひで)さんと、今は社会人で競技に打ち込んでいる長男の宗暉(むねあき)さん。2人とも中学で残してきた成績がすごいんです。
宗暉さん「中学校の(男子)円盤投げ県記録ですね」
健秀さん「県大会記録保持者(県内の)円盤投げのある大会は全部自分の記録です」
そんな2人から見た「選手としての晟弓さん」は…
宗暉さん「すごい熱心に練習しているのでそれ(県新記録)ぐらいはやるだろうなというのは」
健秀さん「このまま成長していったらオリンピックも夢ではないなと思う選手です」
選手としての実力は2人からも太鼓判!一方、妹としては…?
健秀さん「妹なんですけど、もはや弟みたいな男勝りなところがあって女子っぽいところがなくて男みたいな」
友利晟弓さん「嫌ではない自分もスポーツ大好きなので全然いいかなと(Q.女の子っぽくしたいというよりは男にも負けないスポーツ選手になりたい方が強い?)はい。(晟)(兄とは)力の差が大きくてかなわない存在なんですけど、それでも一緒に戦っていけるお互いに成長していける仲なのかなと思って大会の目標もあるんですけど、お兄ちゃんたちを超えるというその目標も持ちながら頑張ることができています」
2人の兄の背中を追いかけて気付けば中学投てき界の先頭を走ってきた晟弓さん。4月からは新たなステージ、大きな夢を抱いて挑みます。
友利晟弓さん「高校生では全国を目指してインターハイで高校1年から優勝目指して3年生まで3連覇目指して頑張りたいと思っています。夢は将来オリンピック選手になることです」
投てき界期待の星、友利晟弓さん。より遠くに投げるほど、夢は大きく近づいていきます