政府が強行を続ける辺野古の新基地建設。そんな中、埋め立て予定地海域の周辺に、活断層があるかもしれないと指摘している地質学の専門家が週末、沖縄を訪れ、現地調査をしました。
新潟大学・立石雅昭名誉教授「こんな調子でいつまでもやるんだろうかと、ずるずると、たぶん、完成の見通しなんてほとんど立っていない。そこに莫大な税金を注ぎ込んででも、やっている感を出すというね。こういうやり方っていうのが、今の政治のあり方として本当にいいんだろうかっていう気はしていますね。」
辺野古の新基地建設は、ずさんな計画のもと進められていると批判するのは新潟大学の立石雅昭(たていし・まさあき)名誉教授です。
地質学の専門家でる立石名誉教授は、埋め立て予定地周辺に地震を起こす「活断層」の存在を指摘。その調査のため、3日前に、沖縄入りしました。
今回、埋め立て現場周辺10カ所を調査。初日は、キャンプシュワブの南西側6カ所を観察。そして、きのうは、北東側を観察しました。建設予定地の周辺には、「辺野古断層」と「楚久(すく)断層」という2つの断層の存在がわかっています。
立石名誉教授は「辺野古断層」が「活断層」である可能性が高いと考えています。
「活断層」は、ある地点を境にして両側の地層にずれが生じている場所のことで、40万年前までに活動し、今後も動く可能性がある断層のことを指します。そのため、地震を起こす危険性が指摘されているのです。
こんな場所に基地が造られていいのか?工事を妨げる様々な問題が横たわる辺野古の新基地建設、こういう場所で工事を推し進めようとする国の姿勢を立石名誉教授は批判しています。
新潟大学・立石雅昭名誉教授「活断層はあり得る、そして、その場所には、やはり、軟弱地盤が広がっているという2つのポイントからすれば、今の時点で、もうやめるべきだと、計画をやめるべきだというふうに私は思いますね。」
新基地建設が抱える様々な問題を立石名誉教授に聞きます。きょうはスタジオに、辺野古で地質調査をした立石先生に来ていただきました。
現地調査をして、きょうは朝から防衛局に要請し、あすは玉城知事とも面談すると、多忙ななか時間を割いていただきありがとうございます。
そして、取材した石橋記者にも加わってもらいながら話をうかがいます。