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辺野古新基地建設に伴う埋め立てが始まってから約1年2カ月。最初に土砂が投入された区域は海面がほぼ見えなくなるほど工事が進んでいることが空から確認されました。

手登根大カメラマンは「最初に土砂の投入が始まった区域は青かった海面がなくなり、土砂で茶色く埋め尽くされています」と話していました。

辺野古 最初の埋め立て区域ほぼ埋まる

辺野古で土砂の投入が始まって約1年2カ月が過ぎ、最初に埋め立てが始まった区域は、海面が土砂で埋め尽くされていました。辺野古側では2つの区域で作業が進んでいて、これまでに少なくとも合わせて30万立方メートルの土砂が注ぎ込まれたということです。こちらは進捗率にすると2割を超えています。

一方、大浦湾側の埋め立て区域には、マヨネーズ状といわれる軟弱地盤が広がっています。国は軟弱地盤を固めるため砂杭など7万本あまりを打ち込む計画で工事を進めるため、設計変更を県に申請する必要があります。

国は早ければ3月中にも申請の手続きを行うとみられています。

ここからは石橋記者です。埋め立てが始まてから1年2カ月、政府の予定通りに工事は進んでいるのでしょうか?

辺野古 最初の埋め立て区域ほぼ埋まる

石橋記者「いいえ、決して順調ではなく、大きく遅れている状態だと言ってもいいと思います。土砂投入が続いている2つの区域では、これまでに少なくとも30万立法メートルの土砂が注ぎ込まれています。しかし、予定では、必要な土砂の総量は2060万立法メートルとしています。これで今の埋め立ての進み具合はわずか1.5%程度になるんです」

辺野古 最初の埋め立て区域ほぼ埋まる

石橋記者「そして、大浦湾側には、こちら”軟弱地盤”があるということはこれまでにもお伝えしてきました。国は軟弱地盤の改良工事を含めた埋め立て工事を当初の2倍の9年半かかるとみています。また、こうした状況の変化で全体の工費を9300億円と当初の計画より工費を3倍に引き上げました。果たして国の試算通りに工事が進むのか疑問の声が出ています。新基地建設を阻止したい県と工事を進めたい国で辺野古を巡る攻防は今後も続く見込みです。国は工事を進めるため、早ければ来月にも県に設計変更の申請をする見通しです」