金城キャスター「楽園の海、案内は水中カメラマンの長田勇さんです。今回のテーマは『今年の干支にちなんだ生き物』です」
長田さん「今年の干支・ネズミにちなんだ生き物を探すため、恩納村の海で潜ってきました」
金城キャスター「どんな生き物なんですかね~。早速見てみましょう!!」
長田さん「恩納村の前兼久漁港からシーザ号で向かいます」
金城キャスター「快晴で気持ちよさそうですね~」
長田さん「ポイントに到着して、さっそくエントリー。潜って5分、速攻で無事発見出来ました!この中にいるの分かりますか?」
金城キャスター「ん~?ひょっとして、中央にいる黄色の生き物ですか?」
長田さん「はい。これはジャノメナマコというナマコなんですが・・・実は、「ナマコ」を漢字で書くと【海鼠】なんです」
金城キャスター「なるほど、漢字の中にネズミが隠れているんですね~」
長田さん「はい。この名前の由来は、”ネズミのようにチョロチョロと動き回るから”と、いう事、らしいのですが・・・」
金城キャスター「このナマコは、じ~~っとしてますね」
長田さん「そうなんですよ~。触った感覚は、ミカンよりちょっと硬めの「タンカン」って感じです。びっくり顔に見える模様もありました。でも、見た目も動きもネズミっぽくは、ないですよね。ということで、これはどうでしょう?なんとなくネズミっぽく見える、体長16cmのナマコ発見」
金城キャスター「たしかに・・・肌の質感や色は似ているような・・・」
長田さん「ま~、苦し紛れなんですけどね(笑)軽く触って、持ち上げてみても、軽いんです。もちろん、動く気配もありません」
金城キャスター「そもそもナマコって動くんですか?」
長田さん「生き物なのでちゃんと動きますよ。動く「ナマコ」として有名なのが、こちらのクロテナマコ。黒い触手を伸ばして、前に進んで行きます」
金城キャスター「確かに触手は動いていますが・・・すすんでいますか?」
長田さん「進んでいるとは思いますが・・・・かなり遅い。。チョロチョロするネズミのイメージではありませんね。そして、私の指の前にいる生き物、ウミウシのように見えますが、実はクロテナマコの赤ちゃんなんです」
金城キャスター「大人と比べると、色や形が違いますね~」
長田さん「そうなんですよ。同じように触手を伸ばしながら進んでます。ですが、黒手ではなく黄色っぽい。名前の由来は、成長した個体を見て決めたようですね。さて3種類のナマコを見て頂きましたが、結局、漢字以外は、全然ネズミっぽくない!って、結論に至りました」
金城キャスター「海の中でネズミ探しは難しいんですね」
長田さん「はい。5日間ほど潜って探してナマコ以外見当たらなかったんですよ~。ですので・・・昨年放送した楽園の海でサンゴの産卵シーンに登場した生き物を、ここで紹介させてください。名前にネズミと付く生き物がいたんです。ネズミフグです」
金城キャスター「たしか夜だから寝ぼけているフグでしたよね!」
長田さん「はい。体長50cmはありますから、ネズミにしては大き過ぎます。でも顔がネズミに似ていたり、体の色がねずみ色ということから、名前がつけられたようです」
金城キャスター「今回もこのフグに出会いたかったですね~」
長田さん「そうですね~。今回のネズミ、なかなか難しかったです」
金城キャスター「漢字だけでしたけど、動くナマコは初めて見られたので良かったですよ」
長田さん「この教訓を生かして、来年の干支にちなんだ生き物、今から探し始めます!」
金城キャスター「来年も楽しみですね。今回も貴重な映像ありがとうございました。以上、楽園の海でした」