金城キャスター「楽園の海、案内は水中カメラマンの長田勇さんです。今回のテーマは『2020年初潜り!』です」
長田さん「今年の初潜りは、正月の2日。日帰りで、ケラマ諸島に行ってきました」
金城キャスター「初潜りはどうなったのかさっそく見ていきましょう!」
長田さん「那覇市の沿岸漁港にて、朝日を拝みます。乗り込むボートは、トロピコ号。慶良間諸島へ向けて、軽快に走らせます。およそ1時間で到着。この日は、座間味島や渡嘉敷島のポイントで、初潜りを楽しんできました」
金城キャスター「晴れていて良かったですね」
長田さん「はい。そうなんですが、ぶ厚い雲が多くて、すぐにでも、太陽が隠れてしまいそうだったので…水中から見る太陽を、一番に撮影しました!」
金城キャスター「とっても素敵ですね」
長田さん「はい。毎年恒例となってますが、私にとっての初日の出です。今年はちょっとオシャレに、スローで撮影してみました。この日の気温は20度、水温23.5度でした」
金城キャスター「思ってたよりも暖かいんですね」
長田さん「はい。水温は、例年より高めでした。そして、私と同じように、1月2日が初潜りだったお客さんと、記念撮影も」
金城キャスター「これは良い思い出になりますね」
長田さん「そうでしょうね~。それでは、この日見た生き物を、どんどんお見せしていきましょう!」
金城キャスター「お願いします」
長田さん「まずは・・・ちまたで評判の「ポツンと一軒家」。海の中にも、あるんです。半径5m以内に、他の魚はいませんでした」
金城キャスター「う~ん?…この小さな魚ですね」
長田さん「はい、そうです。一家の主人は、クマノミの子供でした」
金城キャスター「え、まだ子供なのに…はぐれてしまったんでしょうか?」
長田さん「クマノミは、生まれた場所で生活するのではなく、たどり着いたイソギンチャクで生活するので、これからドンドン増えると思います。でも、ひとりぼっちの正月の割りには、楽しそうに泳ぎ回ってましたよ」
金城キャスター「たくましく育ってほしいですね」
長田さん「続いて「慶良間の海」と言えば小魚の群れ。定番のデバスズメダイです」
金城キャスター「たくさん群れていて綺麗ですね」
長田さん「サンゴを隠れ家にしているので、いつでも間近で観察することが出来ます。もちろん、私もじっくり観察しながら、一緒に戯れてきました」
金城キャスター「とっても癒されそうですね」
長田さん「はい。そしてお次は、冬場に数の減るスカシテンジクダイ。また、暖かくなる頃には新たに赤ちゃんが誕生するので、この倍くらいの数になります」
金城キャスター「寒いのは苦手なんでしょうか?」
長田さん「大きな魚に、食べられちゃうんですよ。砂地の上を気持ち良さそうに泳ぐ、アオウミガメとも遭遇」
金城キャスター「いつ見ても優雅ですね~」
長田さん「個体数は、年々増え続けているので、遭遇率もアップしてます続いては青と黄色の色合いがとても綺麗なハナヒゲウツボ。同じ配色のセナキルリスズメを食べようと必死に口開けてます」
金城キャスター「食べようとしてるのは驚きです」
長田さん「ひょっとしたら、今年初めての食材かもしれませんよね。必死さが伝わってきました。そして水底では、真っ赤な生き物のコラボレーション。水中ライトを当てると、鮮明な赤が浮き彫りになるイソバナ。その裏には…これまた真っ赤なアカマツカサ」
金城キャスター「鮮やかで素敵です」
長田さん「たくさんの魚を見て、無事、今年の初潜り終了しました。今回は、今年の干支にちなんだ生き物を紹介できてないので次回の【楽園の海】で、お見せしたいと思います」
金城キャスター「今回も貴重な映像ありがとうございました。以上、楽園の海でした」