いよいよ今年も残すところあとわずか。クリスマスや忘年会とお酒を飲む機会が続く中、注意したいのが「飲酒運転」です。「少しなら飲んでも大丈夫」というのがいかに危険か、仲宗根記者が体験しました。
普天間自動車学校で行われたのは、飲酒運転を体験するイベント。酔った状態で運転するとどんなに危険なのかを体験してもらおうと企画されました。まずは参加者全員でビールや泡盛を飲みます。
男性「(Q:どうですか運転は?)今にでもしたいです。(Q:できそうですか?)できそうな感じしかない」
女性「今ビールを3杯、3杯目です。未体験なので、自分がどれくらい運転できるかというのを知りたいなと」
参加者の一人、中城北中城消防組合の消防士・上里幸靖さん。呼気検査では、アルコールが基準値の2.8倍出ている状態です。
上里さん「酒を飲んでも僕は普通の運転ができますので」
車に乗り込む際は、自信たっぷりだった上里さん。しかし、実際にハンドルを握ると、自分でも変化に気が付いたようです。
上里さん「テンションが高いところが変わったなというところ。酒を飲んでいないときはしっかり周りを気にしながら運転をしているんですけど、今回酒を飲んで運転しているときは、周りを全然気にしないで運転しているというところが自分でもわかりました」
普天間自動車学校・新垣大志指導課長「お酒を飲むと感じるのが、自分自身をコントロールすることができなくなるので、人によってはハイテンションになって、ハイな運転をしてしまう。でも人によっては、よりスピードを出せなくなって、ほんとにノロノロした運転をしてしまう」
そして私も体験してみました。ポールにぶつかったり、バックの際に路肩に乗り上げたりと実際に運転してみると、かなり危険なことがわかりました。
新垣指導課長「慎重に走る場所と、慎重に走ってほしいけど、慎重に走らないで、勢いで走ってしまう所と出てきていたので、そこがお酒を飲んで、自分を抑えることができなくなったので、もともとの持っている部分が抑えきれずに出ているのかなと感じた」
県内での飲酒運転の検挙数は1835件(ことし11月末時点)。また、飲酒運転による重傷事故は11件となっています(ことし11月末時点)。
しかも気を付けてほしいのが、こちら。クリスマスや忘年会、新年会など酒の機会が多い12月、1月は、他の月と比べ、検挙件数が多いことがわかります。
沖縄警察署交通対策課・我如古盛明課長「忘年会シーズンになると、飲酒運転による交通事故もありますし、飲酒運転の検挙者も増えてきます。絶対に飲酒運転しないと気持ちで持って、取り組んでいただきたいと思います」