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辺野古の新基地建設に使う埋め立て土砂を名護市安和にある琉球セメントの桟橋から搬出をはじめてきょうで1年。現場では大規模な抗議行動が行われました。
作業ヤードに積まれた土砂を掘り起こす重機。長い行列をつくる土砂を積んだトラック。
船越記者「土砂の搬出作業の開始からきょうで1年。市民らが抗議を行うなか、きょうも土砂を積んだトラックが搬出場所へと向かっていきます」
去年12月3日。国は名護市安和にある琉球セメントが所有する桟橋から辺野古の埋め立て土砂の搬出を始めました。
安和の桟橋を使った土砂搬出の開始から1年。この日にあわせて、大規模な抗議活動が行われ、現場には200人を超える人が集まりました。
兼城カメラマン「名護市安和の上空です。カヌー艇が70艇ほど海にいるでしょうか」
陸だけでなく海からも抗議。土砂の搬出をしないよう訴えました。
きょうは、抗議行動が行われた午前中に船に埋め立て土砂を積み込む作業は確認されませんでした。
防衛局によりますと辺野古の埋め立ては今年10月末時点で最初に土砂の投入が始まった区域ではおよそ7割の埋め立てが進み、2つ目の区域はおよそ1割です。
大浦湾側に広がる軟弱地盤の改良工事について国は現在、地盤工学の専門家などを集めた有識者会議で検討を続けています。
先週開かれた2回目の会合では国が水深90mまで軟弱地盤が続く地点では、護岸を造ってから50年間で最大131cmの沈下が予測されると報告しました。
国は専門家からの助言が得られ次第、県に設計変更を申請する方針ですが、新基地建設阻止を掲げる玉城知事はこれを認めない構えです。