きのう、北中城村で観光と地域住民のニーズの両方に応えようと地域を走るバスの試験運転がスタートしました。いったいどんな魅力があるのか取材しました。
のどかな街並みが続く小道を抜けるのは、きのうから北中城村が実証実験をスタートさせたバス「グスクめぐりん」です。バスは沖縄イオンモールライカムをスタートし、およそ40分から50分で北中城村内の観光客に人気のエリアなどを巡ります。
バスには無料で乗車することができ、北中城村では観光客だけでなく、地域の人にも乗ってほしいと期待しています。
北中城村役場企画係長・名幸真理さん「近年観光客の方々が多く村内にいらっしゃっているので、観光客の方々もそうですけど、地域の方々もたくさん活用してもらって、地域と観光客の方々が交流できるような場所づくりにしていただければなと思っています」
村内9つのバス停留所を巡る今回の実証実験ですが、そのルートにも、あるこだわりがありました。
名幸さん「村内の主要な観光施設。世界遺産の中城城跡や国指定重要文化財の中村家。あと村内ではカフェが点在していますので、そこを自由に移動できるような方法でルートを設定しております」
バスのサイズも普通の観光バスよりも一回り小さいことから、村内の細い道も快適に走ることができます。
利用者「よかったと思って。車持ってないし、運転もできないので、ちょっと遠出するときは娘夫婦に頼んでいっているので、観光できていいですよね。何回も行こうかなと思って」「グスクとか中村家とか、そういう観光のスポットも地域の人だと意外と見過ごしがちですけど、ちょっと降りてみようかな、見てみようかなって気になるんじゃないかなと思っている」
この実証実験、2021年まで行われ、期間中は乗車料金は無料。観光と地域の足、両方を満足させる北中城村の新たな試み「グスクめぐりん」。地域活性化の起爆剤になるのか、注目されています。