金城キャスター「楽園の海案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんです。きょうのテーマは「サンゴ礁復活!クエフ島」です」
長田さん「今回は、チービシ諸島にあるクエフ島の海を紹介したいと思います」
金城キャスター「一体どんなところなのか、早速見ていきましょう」
長田さん「那覇のとまりんに停泊している【ハッピーアイランド号】に乗船します」
金城キャスター「いいお天気ですね」
長田さん「およそ30分で到着できるチービシ諸島。今回は、3つある島のうちクエフ島にお邪魔しました」
長田さん「まずは島の内海へエントリー。あっという間に、ご覧の状態。。。」
金城キャスター「すごい数のお魚ですね」
長田さん「ベラやスズメダイの仲間300匹ほどに囲まれてしまいました。ユビエダハマサンゴが所狭しと群生しています。満潮の時間帯でも、水深2mほどなので、初心者がシュノーケリングするには、絶好のシチュエーションですね」
金城キャスター「確かに、これだけの数の魚がいると見ごたえありますもんね」
長田さん「今度は島の外側へ。水深5mの岩の上に、サンゴがついてます」
金城キャスター「こちらもきれいですね」
長田さん「実はここ、1998年の水温上昇によって、サンゴが9割以上死滅した場所なんです」
金城キャスター「そうなんですか!?そんな風には見えないですね」
長田さん「直径1m以上に成長した、綺麗な形のテーブルサンゴの姿も」
金城キャスター「頑張ってここまで成長したんでしょうね」
長田さん「あたりを見渡すと・・・水底に隙間はあるものの、ミドリイシの仲間やハマサンゴの仲間など、元気なサンゴがいっぱい。壊滅的な被害にあった状況を知っているだけに、ここまで復活してくれて、本当に嬉しいです。続いては、小ぶりなサンゴ。何か気になるところありませんか?」
金城キャスター「なんでしょう?特に変わったところはないような・・・」
長田さん「アップで、見てみましょう!なんと!タカセ貝のてっぺんに、ハナヤサイサンゴの子供がくっ付いてます!」
金城キャスター「貝にくっついてるんですね!珍しいんじゃないですか?」
長田さん「そうなんですよ。しっかり活着しているので、一生離れ離れになる事はないでしょう」
金城キャスター「仲間の間でも注目の的になるでしょうね」
長田さん「水深3mのところも見に行きましたが、隙間がないくらいサンゴ密集してます。程よいサイズのテーブルサンゴ。形の整った枝サンゴ。どれも見事です」
金城キャスター「今後の成長も楽しみですね」
長田さん「山のようになっている根には、魚がたくさん集まってます。スズメダイの仲間が多いようですが、一番まとまって泳いでたのが・・・アカヒメジ」
金城キャスター「黄色の模様がきれいですね」
長田さん「この根に住み着いていて、いつ行っても必ず群れでいるので、被写体として重宝してます。20年近く行かなかったポイントなんで、何年前からここのサンゴ礁が復活したか分からないんですが、大きさからして5年くらい前だと思います」
金城キャスター「5年でこんなに立派に育つんですね」
長田さん「そうですね。よ~く見るとわかるんですが、死んだサンゴの骨格の上に新たなサンゴが乗ってます」
金城キャスター「この下の白っぽいところでしょうか」
長田さん「そうです。平たくて白っぽくなってるところのだいたいが昔のサンゴの骨格です。このサボテンミドリイシというサンゴも、死んだ骨格の上に、うまい具合に乗っかって成長してます」
金城キャスター「本当だ。新しいサンゴたちもがんばっているんですね。サンゴの生命力には驚かされますね」
長田さん「そうですね。水底には、まだまだ隙間ありますので、どんどん増えてくれるといいですね~」
金城キャスター「長田さん、きょうもキレイな映像をありがとうございました。以上、楽園の海でした」