内閣改造から2日、新しく就任した衛藤晟一沖縄担当大臣が沖縄を訪れ、玉城知事と面談しました。衛藤晟一沖縄担当大臣は午後沖縄入りして、その足で平和祈念公園の国立戦没者墓苑を参拝しました。
11日発足した第4次安倍再改造内閣は19人の閣僚ポストのうち17人が交代しました。防衛大臣には河野太郎前外務大臣を起用。河野太郎防衛大臣は「普天間基地の危険性の除去を考えれば、辺野古移設が唯一の解決策だと思う。ご理解してもらえるようしっかり説明していきたいと思います」と話しました。辺野古の新基地建設については従来の政府の方針を継承する意向を示しています。
一方、初入閣した衛藤晟一沖縄担当大臣は7年前からは安倍総理の補佐官を務めるなど、総理の側近中の側近とされています。
衛藤晟一沖縄担当大臣は「基地負担の軽減をして、沖縄振興をはかることを主眼としている。感情的といわれる思いのすれ違いは解消して(国と県が)まとまって頑張っていきたい」と話しました。
県庁では玉城知事と衛藤大臣の面談が行われました。玉城知事は「辺野古の新基基地建設に反対する民意は、私の知事選挙や2月の県民投票でも示されており、政府に置かれましては、そのことをふまえて、県との対話に真摯に応じていただきたいと考えております」と話しました。
玉城知事は辺野古の新基地建設に県民が反対していることを伝えたうえで対話による解決を改めて求めました。衛藤沖縄担当大臣は「知事や市町村をはじめ、沖縄のみなさんの考え方もお伺いさせていただきながら、本当に沖縄のためになる沖縄振興策に取り組んでまいりたいと思っております。できれば、いろんな意味での本音の話も聞かせてほしい」と話しました。
13日はなごやかな雰囲気の中面談は20分ほど行われましたが衛藤大臣が玉城知事の求めに正面から答えることはありませんでした。県と国のすれ違いを解消したいと意気込む衛藤大臣の今後の動向に注目が集まりそうです。