7月に沖縄を訪れた観光客数が27日発表され、7月としては、過去最高を更新しました。順調に観光客が増える一方で、日韓関係の悪化から、韓国から来る人が減っていて、沖縄観光への影響が出始めています。
那覇空港の国際線ロビーで外国人観光客を出迎えるイベントを実施した沖縄観光コンベンションビューロー。県によりますと、7月、沖縄を訪れた観光客は96万3600人で、2018年の同じ時期に比べて7万9500人増加し、7月としては過去最高になりました。
内訳を見ますと、国内客は航空路線の拡充や高校総体の開催などもあり6万7500人も多い、66万800人。外国客も大型クルーズ船の寄港回数が増えたことなどから1万2000人増えて30万2800人となりました。
その一方で、韓国からの観光客数は日韓関係悪化の影響で3万9700人にとどまり、2年4カ月ぶりに4万人を下回っています。順調に観光客数が増加する一方で、関係悪化によって減少する韓国の観光客数について観光業界は。
沖縄観光コンベンションビューローの下地芳郎会長は「今回の件については、残念なことではありますけど、今後しっかり対応することで、また改めて韓国からも多くの方々に来てもらえると思っています」と話していました。
沖縄観光コンベンションビューローでは、すでに韓国の観光業界と話し合いをしていて、韓国側からも今の状況について残念がる声があったと話します。
下地会長は「沖縄に関しては、チャーター便も含め、今後の秋冬に向けて強化をしたいという状況だったので(韓国の)航空会社としても非常に残念だという声は聞いております。
文化、スポーツだとか個人の交流というのは、これまで高まってきたところでもありますから、これを止めることなく、さらに拡大するための、今は準備の時期だと気持ちを切り替えて取り組めばいいのではないかと思っています」と話していました。