続いては、ウークイには欠かせないエイサーの話題です。存続の危機を乗り越えたエイサー団体が糸満市にありました。一体どんなドラマがあったのでしょうか。中継でお伝えします。金城さん!
金城アナ:私が今お邪魔しているのは糸満市米須。勇壮なエイサーを披露してくれたのは、米須青年会の皆さんです。こちらには、米須青年会会長の福元柚希(ふくもとゆずき)さんです。よろしくお願いします。
金城アナ:福元さん、きょうはウークイ。エイサーの本番ですね。
福元さん:はい。米須青年会では、旧盆の最終日ウークイの日にエイサーを披露する「エイサー盆踊りの夕べ」がこの後8時から始まります。
金城アナ:実は今、青年会の皆さんはその本番に向けて準備に追われている最中で、後ろにあるやぐらも青年会のみなさんが立てたんです。ウークイのエイサーといえば、集落を練り歩く「道ジュネ―」が有名ですが、米須では?
福元さん:はい、米須では40年以上この場所に集まって、エイサーだけではなく、子どもエイサーや婦人会の盆踊りなど地域みんなで楽しむ行事になっているんですよ。
金城アナ:その準備から運営まで中心となるのが若いメンバーもいて、活気のある米須青年会なんですが、実は存続の危機があったんです。
旧盆、ナカヌヒーのきのう、最後の練習に集まる青年会のメンバー。子どもエイサーや婦人会も集まり、本番さながらの賑やかさを見せていました。
毎年ウークイの日に行われる「旧盆米須エイサー盆踊りの夕べ」は今年で46回目。長年、米須の人々をつないできた大切な行事です。盆踊りの華、青年会のエイサーにも期待がかかります。しかし、今から2年前、米須青年会は存続の危機を迎えていました。
エイサーを通して地域とのつながり、地元のことを考えてほしい。これまで地元の人だけでエイサーをしてきたが、「ほかの地区の人も交えて存続を図りたい」と出身地を問わずエイサー参加者を募集し、若い世代の取り入れをはかりました。
世代を越えて地域の人たちと気持ちを結びつける米須エイサー。この後伝統を受け継ぐ若者たちによって、旧盆の夜、太鼓の音が鳴り響きます。
金城アナ:2年前は5人から現在43人。すごい復活劇だったんですね。沖縄の青年会といえば、先輩や仲間とのつながりも魅力ではありますけど、それがかえって若者の入り辛さにつながっている青年会もあるでしょうから、米須青年会の取り組みは、他の青年会にも大きなヒントになりそうですね。
金城アナ:では、この後が本番、存続の危機を乗り越えた米須青年会のエイサーをご覧いただきましょう。お願いします!
金城アナ:今夜はとっても賑やかなウークイとなりそうです!これもご先祖様のお陰ですね!では、私ももう少し米須エイサー堪能していきま~す!