那覇市の県立武道館が舞台となっている、なぎなた競技。
きのうは2人1組で技の切れや美しさなどを競う「演技」。2組同時に演技を行い、5人の審判の旗判定で勝敗が決まります。
県勢で決勝まで勝ち進んだのは知念高校の新川珠羽と上江洲誉。
6月の県総体では優勝も、九州では準優勝。さらに高みを目指して地元インターハイに挑みました。結果は白の知念が5-0の完勝。2010年の美ら島総体以来、9年ぶり7度目の優勝を県勢にもたらしました。
知念高校3年・上江洲 誉選手T「厳しい練習もあったけど、そこを一緒に乗り越えてくれてありがとうと(新川選手に)お礼です」
知念高校2年・新川 珠羽選手「(上江洲選手は)いつも自分を引っ張ってくれていたので感謝をいっぱいしたい」
そして、きょう行われたのが防具をつけて面やスネなどを打ち合う「試合」の団体戦と個人戦。
注目は首里高校。団体では去年のインターハイ、今年3月の全国選抜と優勝を果たしています。
またキャプテン山城り子は6月の県総体、九州総体と個人で優勝を果たしています。
首里高校3年・山城り子主将「今回のインターハイは沖縄で開催されるので一番多く試合ができることを目指して頑張っていきたい」
そのキャプテン・山城はまず個人戦で見せます。決勝トーナメント2回戦。相手は3月の全国選抜で個人優勝の兵庫・阿部真優。互いにポイントを許さない競り合いが続く中、ここぞのタイミングで繰り出した白山城のスネ。見事、全国王者に勝ち勢いに乗りました。
夏の日本一を決める一戦はこちらも実力者・大阪の出口茉歩との勝負。手に汗握る展開の中、メンで一本を奪ったのは山城。このまま時間まで反撃を断ち勝利!
予選から決勝トーナメントまで対戦相手に1ポイントを許さない完全優勝。地元インターハイで、まず個人戦で大輪の花を咲かせます!
首里高校3年・山城り子選手「絶対に勝つという気持ちをずっと唱えていたので(優勝の)一番の要因は強気でいけたことかと思う」
そして、この後、大一番となる団体戦。キャプテン・山城率いる首里は果たして2連覇はなるか…!
迎えたなぎなた団体戦。何と頂上対決は県勢同士首里と知念が全国の舞台で優勝争い。5人1チームの団体戦、互いの手の内をよく知るライバル対決は4人目まで1勝2分け1敗と全く互角。5人目・大将戦は両校のキャプテン同士が登場しました。
頂点をつかんだのは…。赤・山城のスネが決まり一本。
日本一のキャプテンが団体戦でもチームを優勝に導く活躍を見せました。首里高校が堂々のインターハイ2連覇です。
首里高校3年・山城り子主将「前(の選手)がやってくれるから自分もその勢いに乗ればよいという気持ちでやったので、仲間を信頼していけたと思う」
首里高校3年・城間 桂選手「去年のインターハイ(優勝)からこの1年間やってきて、うれしい気持ちはもちろんだが、ただただ良かったという気持ちでいっぱい」
敗れはしましたが知念も堂々の準優勝でした。
知念高校3年・兼次七実主将「悔しい気持ちを次の世代に託すので頑張ってほしい」
また個人試合では沖縄尚学3年の玉村純鈴が3位入賞、銅メダルを獲得しています。
なぎなたは出場した県勢選手が全員入賞して、メダルか賞状を獲得するという大健闘で会場を沸かせていました。