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Qプラスのキャスターが県内各地をお散歩する「お散歩プラス」今回は、謎の伝統行事が行われる多良間島をお散歩です。

やってきたのは、宮古島と石垣島のほぼ中間にある多良間島。いろ~んなところでヤギを見かける、のどかな島です。

金城キャスター「こんにちは~金城と申します」

案内してくれるのは、島を良く知る富盛玄三(とみもりげんぞう)さん。愛称は「玄さん」です。

金城キャスター「今回多良間に来たのが48スツウプナカっていうものがあるって聞いて来たんですよ。何なんですか?」

玄さん「豊年を祈願するお祭りなんですね」

むか~し、むかし、カンドゥヌという働き者の畑が荒らされてしまった。逃げて行ったのは4つ足の黒い生き物。カンドゥヌが追いかけていくと、その生き物が言った。

「俺は竜宮の神の使いだ。お前は感謝を知らない。順調な収穫を望むなら供え物をして神々に感謝するがいい」

こうして、行われるようになったのがスツウプナカだと言われている。

玄さん「漁をしてとってきたのを料理しているから、案内しましょうね」

お散歩プラス 多良間島 飲んで歌ってスツウプナカ

4つの斎場で祈りをささげるスツウプナカ。

テントでは、臼と杵を使ってお供え物のかまぼこを作っていました。

さらに、お母さんたちが腕をふるっているのは多良間の天ぷら=ぱんびんを作っていました。

玄さん「腹いっぱいになるように、(具を)何も入れなくても天ぷらやっちゃう」

金城キャスター「何年間くらい、ぱんびん係りですか?

女性「生まれたときから」

ベテランに交じってお手伝いしましたが・・・

お散歩プラス 多良間島 飲んで歌ってスツウプナカ

金城キャスター「これくらい?(揚げる)あはは」

ん~??なんか小さいですね~

玄さん「花嫁修行できました、多良間に来て」

金城キャスター「花嫁になれますかね、(大丈夫ですね)良かった~」

こちらには、若者の姿が。イモを使ったお神酒を作っているそうなんです。

知念優太さん。多良間島で生まれ育ち、いったん沖縄本島へ出ましたが3年ほど前に、家族とUターンしました。

知念さん「やっぱりふるさとなんで、それはずっと心には残っているじゃないですか」

金城キャスター「知念さんはスツウプナカはもう慣れていらっしゃるんですか?」

知念さん「12段取りを掴むところでいっぱいいっぱいなんで。神様の物なので、ひとつひとつに意味があるということも、来て、体験して初めてわかったことなんで」

知念さんはお酒を振舞うときの歌も担当するのだとか。島のひとたち総出で行われるスツウプナカ。いったいどんな伝統行事なのでしょうか・・・?!

最後の準備が終わり、あたりも静まり返った夜11時。お酒やお供え物を車につみこんで、まつりに出発です。

到着したのは、林の中。ここで祈りを捧げ、スツウプナカが始まります。

お散歩プラス 多良間島 飲んで歌ってスツウプナカ

厳かな歌が続くのか・・・と思ったら!踊りだす、お酒のむ、いきなり賑やかに!知念さんが作ったお酒も登場しました。このあと、夜中の2時ごろまで神事は、続きました。

と、これで終わりかと思いきや!実は、このスツウプナカ、まだ続くんです!

2日目は、島の外からきて島民のために頑張っている、学校の先生や警察官などが招待され、またまた歌って飲んで、賑やかなスツウプナカが行われます。

金城キャスター「お酒ばっかり飲んでますね」

玄さん「今からあと6時間くらい、9時くらいまで続くんですよ」

金城キャスター「え、今昼の3時すぎ・・」

いや~すごいエネルギーですね・・・

知念さん「大変なのは当たり前なんですけど、そのなかで楽しみを見つけながら先輩方と一緒にやっていくというのが大切だと思っているんで、また自分らも下の世代にしっかり引き継げるように、しっかりやっていかいといけないなと」

島が歌と笑い声に包まれるスツウプナカ。それを受け継ぐ人々の思いを知ったところで、今回はここまで!次回は、多良間島の伝説、そして組踊にゆかりのある場所をお散歩します!