27日午前、沖縄市の沖縄こどもの国で飼育されていたサル14匹が逃走しました。これまでに2匹が捕獲されましたが、まだ12匹が逃げています。
沼尻キャスターは「サルが脱走したという一報を受け、現在私たちも園の上空から猿の姿を探しています。通報があってから約4時間半が過ぎましたが、依然12匹のヤクシマザルが脱走している状態です」と話していました。
沖縄警察署によりますと、27日、午前10時過ぎ、沖縄市の沖縄こどもの国から「サルが逃げた」と110番通報がありました。逃げたのは、園内で飼育されていた14匹で、鍵をかけ忘れたため檻から逃げ出したものとみられます。
来園した母親は、「入場する前に受付のところで(サルが)脱走したので、きょうはもう入れませんということで皆さんに説明されていました」と話していました。
また親子連れは「飼育員の人が来て出てくださいと、別の部屋にとりあえず移動して、20人ぐらいで一緒の部屋にいて、そこから車でメインゲートに連れ来てもらって避難した感じです。全然サルとかは見ていないです。初めてのことだったからちょっとびっくりしたけど、本当に、早く、とにかく見つかってほしい。」と話していました。
午前中に2匹が捕獲されましたが、残る12匹が逃げていて、現在もこどもの国や沖縄市役所の職員、警察などが捜索を続けています。
金城圭吾記者は「いましたいました。階段の上でたたずんでいます。こちら林の後ろはすぐ、こどもの国になっておりまして、先ほどサルが発見された地点、目と鼻の先、住宅街があります。」と話していました。
沖縄こどもの国の源河朝治事務局長は「職員のほうでカギの閉め忘れがあったということを、そこから逃げたというということを聞いたところ。」と話していました。
沖縄こどもの国動物園課大宜見こずえ課長は「動物たちを寝室から展示場に出す際に、(鍵を)開けてちょっと離れてしまってサルは器用なのでカギを取ってしまって錠を棒をで開けて出てしまったとのだと思います。」と話しました。
また源河朝治事務局長は「まずは捕獲が優先ですので、基本的にはサルを全部捕獲してから開業したという風に考えております。」と話していました。
こどもの国では、入場者を園内の建物に避難してもらった後、臨時休園にしています。近くの住民は、「子どもたちの通学路になっているので、結構、この時間帯から、万が一、子どもたちに危害とかあったら怖いなと思って、初めての経験なので戸惑っているというか、怖いです」と話していました。
近くに住む子どもは「ちょっと怖い。いつも(サルを)見ていたから悲しいけど早く見つかってほしいと思います。」と話していました。
高崎山自然動物園二宮惇さんは「サルにエサを与えないこと、サルと遭遇した際に目とサルとの目と目をジーっと見つめ合わないといいますか、目をのぞき込むような形になるとサルの嫌がる行為になりまして、サルの方もガッブと噛む事もありますので、この辺りを気を付けて頂ければ特に問題はなくないのかなと思いますね。背を向けると後ろから飛び掛かれる事もあり得るので、サルと向い合せた状態で後ずさりをするような形で距離を取ってもらうのかなと思います」と話していました。