6月23日は慰霊の日です。沖縄戦で犠牲になった戦没者を追悼する式典が糸満市で開かれました。
沖縄戦の犠牲者を追悼し不戦と平和への思いを新たにする令和初の「全戦没者追悼式」。2019年は糸満市立兼城小学校の6年生、山内玲奈さんが平和の詩を朗読しました。
平和の詩、糸満市立兼城小6年山内玲奈さん「二度と悲しい涙を流さないために、この島がこの国がこの世界が幸せであるように」
玉城知事は英語とウチナーグチでも平和宣言を行い、安倍総理を目の前に辺野古新基地建設の阻止を訴えました。これに対し、安倍総理は辺野古には言及せず「基地負担軽減に全力を尽くす」とだけ述べました。
当時4歳だった女性「(追悼式で)みんなでお祈りもしてくださるのでそれは大変いいことだと思いますが、戦争がなければ元気でいたはずなのにねと思いますね」
仲本祐貴記者「雨が降りしきる中、平和を願い、多くの参加者が行進を始めました」また、糸満市ではおよそ9キロの道のりを歩く平和行進が行われ、参加した650人が平和の尊さに思いを馳せながら、歩みを進めました。
参加した男性「遺族が感じておられることを、自分の肉体を通して感じたいというのが(参加した)主な理由です」参加した女性「雨の日だから(当時が)どんなんだったんだろうと想像しながら歩いてます」
戦後74年を迎えた慰霊の日の23日、県内各地が鎮魂と平和への祈りに包まれました。
平和の礎 男性「きのう、おとといの記憶は忘れてるんだけど、その当時の記憶は全部覚えてる」
女性「ごめんなさい。涙が出るから。すみません。基地も何もない、戦争とは関係ない社会になってほしい」
魂魄の塔男性「(慰霊の日は)皆さんが大事といって継いできてくれているものなので、自分の中でも、自分にとって、そして次の世代にとって残していきたいものだなと思います」
追悼式会場女の子「亡くなった人もいるから、その人たちがかわいそうだと思いました。戦争もしないで(平和を)守っていきたい」