辺野古新基地建設の加速が狙いです。辺野古新基地建設に伴う埋め立てに使う土砂が6月11日午後、新たにK8護岸からも陸揚げされました。玉城知事はこの国の強行に「暴挙以外のなにものでもなく許されるものではない」と強く反発しました。
11日午後1時ごろ、名護市辺野古の新基地建設の予定海域の南東にあるK8護岸で、埋め立てに使う土砂の陸揚げ作業が始まりました。また、午後2時半ごろには海上に土砂を積んだ多くの台船を上空から確認しました。
これまで埋め立てに使われる土砂は大浦湾側のK9護岸から陸揚げされていましたが、沖縄防衛局は「普天間基地の危険性除去のため、1日も早く工事を進めたい」としてK8護岸での土砂の陸揚げを決めていました。
11日午前、防衛局は県に対し、K8護岸を使用すると通達。これに対し玉城知事は午後、県庁でK8護岸からの土砂陸揚げの開始に強く反発しました。
会見で玉城知事は「埋立承認の取り消し理由の一つでもあるK9護岸での海上搬入に加え、K8護岸においても、当初の計画にはない係船機能を勝手に追加し、周辺環境への影響を顧みることなく、海上搬入や土砂の陸揚げ作業を強行することは、暴挙以外の何ものでもなく、許されるものでもありません」と話しました。
さらに知事は、国土交通省が県の承認撤回を取り消したことで、新たに国を提訴する県の立場を踏まえ、「本件採決に係る法的な判断が示されていないにもかかわらず、政府が違法な工事を継続していることは到底看過できない」とし、沖縄防衛局に対して工事の中止を求める行政指導文書を送ることにしています。
辺野古新基地建設で土砂の陸揚げをK9護岸に加え、K8護岸の2カ所で同時に進められれば、新基地建設が加速することが懸念され、新基地建設ノーを訴え続ける県民の反発を招くのは必至です。