めざせ甲子園!4校目のきょうは具志川商業です。夏に向けパワーアップし虎視眈々と上位を狙うチーム。その中には野球が大好きだった母へ頑張っている姿を見せたいと、この夏に臨む選手がいます。
県立具志川商業。春の大会こそ2回戦で涙をのんだが、新人大会で3位、秋はベスト8と上位をうかがう力を持っている。
上原健吾監督「一戦一戦必勝で勝ち切れば(夏は)上まで狙えるんじゃないかと考えています」
手ごたえを口にする上原健吾監督の戦力評価はご覧の通り。(打撃力4.5投手力4走力3守備力4)投手陣は夏に向けてパワーアップ!夏のエース候補!新垣瑠依!肩のけがのため秋・春と満足に投げられずにいたが夏を前に完全復活!さらに新垣のけがの間、秋エースナンバーを背負った横田健人。春のエースナンバー仲村陸がそれぞれ経験を積み成長!強力な3本の柱が揃った!
新垣瑠依選手「今までで一番いい感じで来ていると思います。自分が最初に投げたら後ろには2人がいるので、頼もしく思い切り投げています」
さらに自信を持っているのは打撃力!具商ナインのティーバッティングはスクワットを取り入れたり体重移動を意識して打つものなど様々。その成果もあり飛距離がアップ!
グラウンドの奥にある体育館には打球がここまで飛んでくるため防球ネットが新たに設けられた。しかし…!
伊佐彰浩選手「ネットが張られたんですけど、自分とか他の人たちもバンバン2階の窓ガラスに…」
打球は、1階の防球ネットを超え2階の窓ガラスを割ってしまったらしく野球部では2階部分にもネットを張ってもらえるようお願いしているほど、打撃力はアップしている。
夏に向け戦力も雰囲気も高まってきている具志川商業。その中で、外野から元気な声を響かせていたのが照屋恭太君。彼には、この夏どうしても自分の活躍する姿を見せたい人がいました。
照屋恭太選手「お母さんのためにかっこいいところを見せたいので1日1日頑張っています」
お母さんへの思い、そのわけとは…
練習中、途切れることなく声を出している具志川商業・照屋恭太君。彼がこの夏、どうしても自分の活躍を見せたい人とは…
照屋恭太選手「ただいまって言って1日の報告です」
家に帰ってまず手を合わせていたのは去年の8月、急性心不全のため亡くなった母・他恵子さん。野球が大好きなお母さんで照屋君の試合には毎試合のように駆け付け大声援を送っていたといいます。
照屋恭太選手「野球の時は一番、後輩たちよりも声を張って応援していました。最後の3年生の夏なので応援には来てほしかったです」
父・康之さん「お母さんっ子だったんですよ。自分と話すよりお母さんと話してるような感じで亡くなった直後は大丈夫かなと思ったんですけど自分が思ったよりしっかりしていたので」
いつも応援してくれていたお母さんを失った照屋君。それでも下を向くことはなかったと言います。
上原健吾監督「(去年の夏)遠征の3日前くらいにお母さんが急遽亡くなったということで連絡を受けたんですが、遠征も(休んで)大丈夫だよって話をしたんですが、本人は秋に向けて前に進みたいですという形で一緒に遠征も行って気持ちも切り替えて」
呉屋旭主将「つらい時は無理しないでいいよとか話していたんですけど、恭太も大丈夫と言っていたので」
そこには、照屋君のお母さんへの思いがありました。
照屋恭太選手「(母は)気持ちが強い人だったので自分もあまり弱い姿は見せたくない。自分が野球をしている姿を、頑張っている姿を見せて自分は今頑張っているという報告がしたかったです。(Q.お母さんが見てくれているとしたらどんな言葉を今かけてくれると思う?)夏まで時間が少ないので多分死ぬ気で頑張れって言っていると思う。チームで一丸になって1戦1戦頑張って甲子園でプレーしている姿を見せたいです」
悲しみや悔しさを力に。パワーも気持ちも強くなった具商ナインがこの夏、成長した姿を見せつける!
呉屋旭主将「夏はチーム一丸となってしっかり頂点を目指して頑張っていきたいと思います」
伊佐彰浩選手N左(4番)173310まだ大会でホームラン打っていないので今年の夏は3本くらい打ちたいと思っています
「優勝するぞ!よぉし!」