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県内経済界の話題をお伝えするQビズです。6月、浦添市に、本島南部最大級の商業施設がオープンします。今、県内の小売業が大きく変わろうとしています。

先月26日にリニューアルオープンしたのはイオンモール沖縄ライカムです。4年前の2015年にオープンし、店舗面積は、8万6000平方メートルと県内最大のショッピングモール。今回の大型リニューアルによって、体験型スポーツ施設などを含む8店舗が県内に初めて進出しました。

イオンモール沖縄ライカム佐藤規正ゼネラルマネジャー「今回のゴールデンウィーク10連休でしたよね。過去最大ということで、それに合わせてっていうのもありますし、みなさんご存知の通り、パルコシティさんが来月オープンするのでその前のタイミングっていうのもあります」

イオンモール沖縄ライカムが今、最も意識しているのが来月下旬、浦添市にオープンする「サンエー浦添西海岸パルコシティ」

Qビズ 大型店舗オープンの影響?他社の戦略

店舗面積は、およそ60000平方メートル250店舗のうち、94店舗が県内初出店でオープン前から話題となっています。人口の集中する本島南部に過去最大規模の施設ができるのを受け各社、どのような対策をとっているのでしょうか?

ライカムの佐藤規正さんはサンエーパルコシティを意識しつつも自社の取り組みに自信をのぞかせます。

イオンモール沖縄ライカム佐藤規正ゼネラルマネージャー「お客様対策に勝る競合店対策はないのかなと思ってます。お客様の日々のご要望やご意見を1つ1つ丁寧に答えていくっていうのが、最終的には対策につながるのではないか」

そんなライカムのこだわりは、今回のリニューアルでも随所に見られます。

Qビズ 大型店舗オープンの影響?他社の戦略

イオンモール沖縄ライカム佐藤規正ゼネラルマネージャー「今回新たに、レジェンドスポーツっていうお店も入って、ある意味「時間を消費するお店」家族で来て、1日楽しんで、食事して買い物してっていう、そういうところはライカム独自のもの。入って正面1番メインの吹き抜け。水槽。リニューアルで今回新たにできたゾーンのところの吹き抜けにも新たに沖縄の植物も、配置しましたので」

家族をターゲットとし、長時間い続けてもらう空間づくりが鍵を握っています。

一方、今年開業28年となる那覇市久茂地のデパートリウボウ。去年7月、沖縄のイイモノを中心に日本のイイモノ・世界のイイモノ・体にイイモノをコンセプトに商品を集めた独自ブランド”楽園百貨”を打ち出しました。

県内の小売業界を長年見てきた糸数剛一社長は、リウボウの最も大切にしている戦略は独自性だと話します。

Qビズ 大型店舗オープンの影響?他社の戦略

リウボウインダストリー糸数剛一社長「リウボウにしかない商品サービス雰囲気という独自性をいかにもっともっと作っていくかとそうするとここにしかないものですから、そこに通ってくる頻度っていうのは落ちてくることはないというのが1つ。独自性をもっともっと全館にひろげていくというのがリウボウの戦略。これはサンエーパルコさんができるからということではなくて、もともとそうしていかないと生き残って成長していかないという」

今年7月に、オープンするセブン‐イレブン。好調なドラッグストア業界。県内の市場は飽和状態になることが予想されるといいます。

リウボウインダストリー糸数剛一社長「それ(独自性)が出せないところっていうのが、たぶん、残念ながら淘汰されていくという状態にここ3年から5年の間でピークを迎えて、それから個性を出していくという」

(Q.近隣に(商業施設が)できることによってお互いに相乗効果が生まれる可能性も?)リウボウインダストリー糸数剛一社長「可能性もあります」

リウボウインダストリー糸数剛一社長「それぞれのお店についてるお客さんっていうのは、かぶってる部分とかぶってない部分が沢山、逆に多くてですね。来ていただいていないお客さんをうまく送客をするとトータル的に良くなると思う。新しいモールができて、それなりに競合はあったけど、落ち着いてきたら、全体が上がったっていうのが理想形だし、そうなっていかないと、やはり小売りで出店がどんどん続く意味がないとおもいます」

金城キャスター「ここからは取材にあたった山城キャスターです」

山城さん、県内の小売業、競争が激しくなりそうですね。各社生き残りにのために知恵をしぼっているという感じでしょうか?

山城キャスター「そうですね。しかし、今、1番大きな課題は「人材の確保」なんです。6月27日に浦添市にオープンするサンエー浦添西海岸パルコシティは、250店舗。オープン時に必要な従業員数は約3000人と見込んでいるんですが人員を確保するのに苦労しているようです」

山城キャスター「今回取材した2社に、人材確保の戦略をお聞きしました。まず、ライカムの佐藤さんは、イオンモール沖縄ライカム「1日出勤するとワオンポイントプレゼントスキルアップにつながる取り組み」

金城キャスター「ワオンポイントにスキルアップですか?」

Qビズ 大型店舗オープンの影響?他社の戦略

山城キャスター「イオンモール沖縄ライカムでは去年から「出勤ポイント」という制度を取り入れているんです。全従業員に対して、1日出勤するとワオンポイントが1ポイントたまる仕組みを作っています。イオンですぐ使えるポイントということもあり従業員からも好評だということです」

中村キャスター「ユニークですね。リウボウも独自の取り組みをしているんですか?」

山城キャスター「はい。こちらです。リウボウで働く魅力をどうつくるか戦略も人材も独自性を」

Qビズ 大型店舗オープンの影響?他社の戦略

山城キャスター「リウボウの糸数さんは、今までのように募集すれば簡単に応募が来る状況ではい。時給をあげれば良いというわけではないと話していましてリウボウで働くことのやりがいを発信していくことが重要だといっているんです。具体的には、決裁権を増やしていくなど、それぞれの立場でできることを増やしていくことで働くひとりひとりがやりがいをみいだしてもらえればと話していました」

金城キャスター「すでに県内でも、コンビニチェーンなどは外国人労働者の力を借りてようやく営業できているところも多いですよね。人員の確保や、人材の育成に向けて早急な手立てが必要だと思います。以上Qビズでした」