QABのアナウンサーが県内各地を歩くお散歩プラス。きょうは沼尻さんが行ってきた南大東島編の第2弾ですね。沼尻キャスター「はい。今回も南大東島の歴史と魅力をお散歩してきました!」
南大東島を歩くお散歩プラス!前回は、かつて島中を走っていた機関車シュガートレインや、東洋一の美しさと言われる星野洞など島独自の歴史や自然を紹介!前回に続き観光ガイド・垣花さんに案内で今回やってきたのは島の大自然を活用してあるものが作られた「海軍棒」です。
ガイド垣花佳代子さん「日本の海軍が建てた棒があるので海軍棒と単純に名付けられたんですね、それもここは日本の持ち物であるという印の1つになるので大切なものなんですけども、私たち島の人間は下に見える“プール”を毎年夏になると楽しみにしているんです。」沼尻キャスター「これがプールなんですね!」
島の周りが断崖絶壁となっている南大東島。その環境でも海水浴を楽しんでほしいと30年ほど前に島の人々が作ったのがこのプール。島の子ども達のために・・・その思いで親たちは固い岩を削ったのかもしれませんね。満潮で水が満たされ、干潮で天然のプールに。これで安全に島の海を楽しむことができるようになっているんです。
ガイド垣花佳代子さん「沖縄の白い砂浜こそ、ここでは見られないけど、こういった環境で楽しく海水浴はできるよということを宣伝しています。」
そんな島の周辺の海で取れるのが…こちら!島の近海で取れるマグロ!産業まつりなど島のイベントではマグロの解体ショーが披露されているんです。
ガイド垣花佳代子さん「きょうマグロ良いの揚がったよと聞くと我先にとマグロがほしいがために電話じゃ待っていられないので急いで来て、注文しますね。」沼尻キャスター「なるほど~」
島にもマグロ好きは多いそう。と垣花さん、おもむろに骨の周りについた中オチを器用にはがし始めました。
沼尻キャスター「漁業組合の方でなくてもそういう(作業)慣れているんですね。」ガイド垣花佳代子さん「食いしん坊がばれていますね笑」
沼尻キャスター「なにこれ!とろける本当にびっくりした、そして甘い!」
美味しいマグロに舌鼓を打った後は再び島の散策へ!
ガイド垣花佳代子さん「ここは島にできた裂け目、割れ目バリバリ岩と呼ばれている場所なんですけど。」やってきたのは左右に壮大な岩がそびえたつ「バリバリ岩」。
沼尻キャスター「迫力がすごいですね これが長年かけて」ガイド垣花佳代子さん「長年この島が移動しながら作り上げてきた神秘的な場所というかそういう現象が起きた場所の1つですね。」今からおよそ5000万年前に赤道付近で誕生した南大東島。長い年月をかけ今の場所へと移動してきたということなんです。
南大東と北大東は海の底ではつながっているんですけど、それがフィリピン海プレートに乗っかっているんです。そのプレートが沈む、プレートが浮き上がる、それを繰り返して(今でも)年間最大で7cm移動してきているんです。
そういうのを繰り返しているうちに地殻変動が起きてこういった現象が島のところどころで起きているということですね。
遥か未来には、もっと沖縄本島に近づくかも?そんなパワーを感じるのが、ここバリバリ岩なんです。
続いて私たちがやってきたのは、島の人々にとって大切な場所だという「大東神社」です
ガイド垣花佳代子さん「(島を開拓した)八丈島の方々の文化・風習・習慣に伴って歴史を刻んできています。今でも根強く残っている風習の1つが大東神社で行われる豊年祭というお祭りです。それがここで行われます。」
毎年9月22日・23日の2日間に渡って行われる島の豊年祭は、農業が盛んな南大東島にとって大切な祭り。「神輿」や「山車」が出るなど東京・八丈島の風習が受け継がれているのが特徴です。ガイド垣花佳代子さん「この島だけではなくて島外からのお客さんも結構いるので相当盛り上がります。2日間みっちり。」
この大東神社を舞台に島を挙げて行われる豊年祭。南大東島の人々がひとつになるかえがえのない祭りでもありました。
沖縄本島とは違う歴史を歩んだだけに独自の文化や歴史に富んだ南大東島。改めてその魅力について垣花さんに聞きました。
ガイド垣花佳代子さん「沖縄本島からだいぶ離れている離島なので、なかなか多くの人に知られていない部分が多くて、歴史を見てもかなり面白い部分が残っていて歴史的な面、面白い地形・鍾乳洞がたくさんある星野洞という素晴らしい鍾乳洞を持っている島というのも、いろいろな方向性から楽しめる魅力を持った島だなということ。それを味わったら多分その魅力に皆さんも魅了されてくれるんじゃないかなと思っています。」
塩屋海岸に沈む夕日を見ながら南大東島の散歩はここまで!また次回、お楽しみに!