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頑張っている企業や沖縄生まれの魅力ある商品を紹介する輝け!うちなーの星です。きょうは日本最西端の与那国島で、経済活性化の起爆剤として期待がもたれている植物を紹介します。

日本最西端の与那国島。この島の周囲に切り立つ険しい断崖には、今、島の救世主として注目を集めている植物が自生しています。「これが長命草というやつですね」沖縄本島では「サクナ」本土では「ボタンボウフウ」と呼ばれている長命草。

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与那国薬草園 杉本和信代表「基本的に強いですね。強いというのは海水の中にあるミネラルを自分の好物として生きているので」

強い紫外線と潮風を受けて育つことで、鉄分、カルシウム、食物繊維といった栄養素を多く含んでいることが科学的に証明されている長命草ですが、全国的な認知度はいま一つ。

与那国薬草園 杉本和信代表「JA(農協)とかそういう大きな組織ではないので」「作っても売れないんじゃないかという危機感があった」「売るのは自分が責任を持つと」

しかし、与那国の自然は、杉本さんに厳しい試練を与えます。去年9月、会社を設立した直後に島を大型の台風が襲い、長命草の畑のほとんどが水没したのです。

「収穫できない時期があった。半年間」「それが苦しかった」「これで本当に(農家は)飯が食えるのかー」

一旦は、大きな赤字を抱えた杉本さんですが、今では23の農家と契約し、月に20トンの長命草を生産しています。そして、大手化粧品メーカーとも契約し、今週金曜日には、リンゴやレモンの果汁をブレンドした初摘みのドリンクが県内で先行販売されます。

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「資生堂さんが全国展開してくれて逆に供給が足りない状況で」「どこまでいけば成功になるか分からないが、与那国イコール長命草というのが確立できれば」

島の自立への期待を背負い、長命草はきょうも与那国の大地で根を広げています。

この与那国の長命草、自然の状態に出来るだけ近づけるために1か月に一回海水を畑にまいているそうなんですね。ええっそうなんですか。普通の植物では枯れてしまいそうですが凄い生命力ですね。長命草ドリンクは、今週金曜日から発売されます。