続いては、「Qビズ」ですきょうは国連が取り組む「SDGs」について。実は今、この国連の取り組みに県内企業も大きな関心を示しているんですその理由は何なのでしょうか?
皆さんは、「SDGs」という言葉をご存じでしょうか?「SDGs」とは2015年に国連で採択された世界が共通して取り組む2030年までの達成目標のこと。いつまでもきれいな地球と誰一人取り残さない豊かな世界の実現のためにするべきことを「貧困」「環境」「人権」など17のジャンルに分けてまとめています。
実は今、国内でも「SDGs」に注目が集まっています。
おととし開催された世界経済フォーラム(ダボス会議)で「SDGs」の推進により12兆ドル(1340兆円)の市場が生まれるとの推計が出たことが契機となり、経済界も「SDGs」に積極的に参入するようになったのです。
今月1日、那覇市で「SDGs」について理解を深めてもらおうと県内の観光事業者を対象にしたワークショップが行われました。
協働促進社 平井雅さん「経済と環境と全ての人々とのバランスが必要だこの達成には今までとは違った方法で世界を見直すことが必要と国連が言っている。経済も環境も幸福もすべて同時に達成するにはバランスが必要であって、それを実現するには今までの考え方じゃダメだという風に作られたのが『SDGs』なんですね」
担当者から説明を受けますがやはり少し難しい様子・・・そこで、「SDGs」を理解するためにカードゲームをすることに!
簡単に説明するとこのカードゲームは2030年の私たちの世界がどうなっているのかをシミュレーションするゲーム!
前半の時間を終えると・・・ボードは『経済』に偏ってしまいました。
担当スタッフ「経済は絶好調、ただ環境と社会がかなりまずい状況」「犯罪や貧困でテロが起こりうる」「前半を終えまして、(世界は)あまりよろしくない状況」
経済成長を追い求めるあまり環境などのバランスを考慮しなかった結果です。そのことを踏まえ、後半では世界をより良くしようと参加者同士が声を掛け合う姿が見られました。
女性参加者「黄色(社会)のマグネットをみんなで増やしませんか?低いから黄色のマグネット増やしたくないですか?」
男性参加者「増やしましょう」
最終的には「環境」や「社会」のマグネットもバランスよく増えていきました。
参加者女性「みんなでより良い世界をつくるために個々の利益だけではなくて世界に何が必要で何が足りていないのかというのを協力しあうというのがゲームで楽しく実感できました」
参加者男性「(Q.仕事にどう活かすか?)例えばインバウンドの成果を観光関係者だけではなく住民にも恩恵を受けられる方法ができればいいな。一部の企業だけではなく県全体に恩恵を広げていければ」
社会問題を解決するだけではなく12兆ドルと3.8億円の雇用という新たな市場「SDGs」さまざまな業界を巻き込みながらそのうねりは今後も大きくなりそうです。