スポーツです。きょうはすぐにでもお伝えしたいこちら、宮里藍さん以来、県勢15年ぶりの快挙。ダイキンオーキッド、比嘉真美子選手の戦いをご覧ください。
先週木曜日に開幕した国内女子プロゴルフツアーの開幕戦、ダイキンオーキッドレディス。108人の選手が優勝を目指し、華麗で熱い戦いを繰り広げました。
並みいる強豪の中で、地元からは14人のプロアマが出場。初日、気を吐いたのは、ホステスプロとして、大会に挑んだ諸見里しのぶ。首位と1打差の2位タイにつけますが、2日目に崩れます。
諸見里しのぶ選手「もっともっと盛り上がってもらいたかったなと思うんですが、もう一回しっかり反省して次の試合以降がんばっていきたいと思います。」
悔しい予選落ちだった諸見里に代わって躍動したのが、同じホステスプロとして初の大会に挑んだ新垣比菜。その新垣も、大会序盤はなかなかスコアを伸ばせず、我慢のゴルフが続き、予選をぎりぎりで通過。ところがここから、新垣が息を吹き返す活躍をみせ、終わってみれば、2位タイでの、ホールアウト!
新垣比菜選手「予選の2日間我慢してぎりぎりで通ったので、決勝の2日間はのびのびといいプレーができました。来年からは優勝目指してがんばります。」
この新垣を抑え、今年のプロゴルフツアーの開幕戦でヒロインとなったのはこの人、本部町出身の比嘉真美子。去年賞金ランキング4位。
去年のダイキンでは予選通過落ちという悔しい思いを味わった比嘉は、大会2日目に圧巻のプレーをみせます。この日、2位タイでスタート。比嘉は6つのバーディーを奪い、スコアを伸ばすと、詰めかけたギャラリーが歓声をあげたのは最終ホールでした。ピンまでおよそ119ヤード。無心で打ったと話すセカンドショット。ボールは吸い込まれるようにカップインのイーグル!
比嘉真美子選手「すごい気持ちよかったです。」
2日目で、6つスコアを伸ばし、比嘉は単独首位に浮上します。続く3日目もスコアを伸ばし、独走態勢となった最終日。8番そして13番では、痛恨のダブルボギー。さらに15番、16番と連続でボギーを出すなど、パットに苦しみ、スコアを落とし、優勝を目前に、2位とのスコアが2打差まで迫ります。
比嘉真美子「きょうは本当にミスが多くていい流れに持っていくこともできずになかなかいい流れに乗れなかった。」
悪い流れのまま迎えた17番。ギャラ―の中で、心配そうに見つめるのは母の彰子(しょうこ)さん。バーディーチャンスとなった、3打目。ここで比嘉は、キャディーと、あるやり取りをしていました。
比嘉真美子「帽子のつば持ってて。」
ここまで調子の悪かったパット。頭のブレを、その場で修正すると・・・。注目の第3打。見事バーディーを奪います。
母・彰子さん「ナイス!!おー、よかった。」
悪い流れを断ち切った比嘉。迎えた最終18番ホール、歓喜の瞬間が訪れます。苦しいゴルフの中、逃げ切った比嘉。見事、大会初優勝。優勝を決めた比嘉は、すぐに母の彰子さんのもとへ。
比嘉真美子「シーズン中もオフも全力でサポートしてくれる母にとにかく抱き着いて共有したかったです。」
2004年の宮里藍選手以来、15年ぶりに県勢で優勝を果たした比嘉。幼いころから見てきたダイキンには特別な思いがありました。
比嘉真美子「ダイキンオーキッドは私がプロになりたいと思わせてくれた大会でもありましたし、この大会に出場して優勝することが小さい時の私の夢のひとつでもあったので、それがきょう叶えることができて、夢が一つ叶ったという感じです。」
県勢の優勝で幕を閉じた今年のダイキンオーキッドレディス。来年はどんな戦いを見せてくれるのでしょうか。