さて、色紙に「50」という目標を記した山川穂高選手。先日今年にかける意気込みをお伝えしましたが、その時の未公開部分をきょうは放送します。山川選手の「うちなーんちゅ」としての思い、お聞きください。
今年の目標に去年の47本を上回るホームラン「50」本を掲げる、パ・リーグのホームラン王、山川穂高。
山川選手「日本人としては絶対超えたい。日本人というか『沖縄人』として超えたいですね。」
その時に強調した「沖縄の人」という言葉には強い思いが込められていました。
今月初め、新たなシーズンを故郷・沖縄からスタートした山川。自主トレには、同じく県出身で現在ソフトバンクに所属する砂川リチャードも参加。
その砂川に対し、山川が熱心に指導している様子が多く見られました。
砂川選手「大丈夫かなって思うくらい教えてくれますし、今年はこの山川さんとの練習があったから活躍できたと言えるようにめっちゃ頑張ります。」
山川には、チームの枠を超えて沖縄出身の選手として立ち向かいたい壁があります。
「沖縄出身のプロ野球選手は大成しない」
プロ野球界でささやかれる不名誉なジンクス。山川自身も実際に危機感を覚えていました。
山川選手「沖縄人って普通にやっていたら勝てないんですよね内地で。僕の経験上絶対そうなんですよね。もうがっつき度が違うんで。野球に対する負けず嫌いさとかが圧倒的に違うので。」
県外の選手との間に差を感じた野球への姿勢。山川はその差を埋めるべく、誰よりもバットを振り込んでいると言います。
山川選手「シーズン中はみんな試合が終わったら基本は体を休めるんですけど、僕は練習が終わったり試合が終わったりしても必ず打っていましたし、あと沖縄人の悪いところ良いところ全部あるんですけど、1回野球の時は捨てようと思って。誰が何と言おうとという気持ちでやっていましたけどね。」
県勢初のホームラン王の胸にあった反骨精神。沖縄出身のプロ野球選手としてジンクスを打ち破るべく、新シーズンに臨みます。