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玉城知事 全国に沖縄の現状訴え

国が辺野古の新基地建設工事再開を表明する中、玉城知事が全国に対し、沖縄の思いを訴えました。そして玉城知事は、今後訪米する意欲を示しました。

上京した玉城知事は、日本記者クラブで約100人の記者を前に会見を開きました。玉城知事は「父は当時、沖縄に駐留していた海兵隊、アメリカ人、母は日本人、私はウチナーンチュといういい方をしますが、アメリカ人の父とウチナーンチュの母の間に生まれました。翁長さんから名前をあげていただいたときは戸惑いました。控え室で待っているとき、デニーさんはどうなの?こういう感じです。じゃあこうなんだね、そういう会話を交わしたくらいなので、自分自身が生まれてきた理由や意義がそこにあるのではないかということを内面に問いかけていきながら、知事選に出ることを決心した」と話しました。

玉城知事は、日米安保体制の負担は全国で応分に担うべきとの考えを述べ、翁長前知事の遺志を継ぎ、辺野古新基地阻止を貫く考えを強調しました。

しかし会場からは「手詰まり感も漂っているかと思いますが、次の手立てとして、沖縄県が打つ手、どのようなことを考えおられるのか」との質問があがりました。

玉城知事は「実は今日も、きのう国交大臣が表明したこと(執行停止)を受けて、安倍総理や菅官房長官にも、是非対話をしたいと、申し入れております」と話しました。

また記者からは「普天間基地の移転先について、知事はなにか具体的な考えはあるんでしょうか」との質問もあがりました。

これに対して玉城知事は「一義的に私は、日本とアメリカが協議すべきと思います」と話しました。質疑応答では本土メディアとの温度差が際立った場面も。

このあと駐日アメリカ大使館で、ハガティ大使と面談した玉城知事。今度は訪米し、アメリカに対して沖縄の現状を直接訴える意欲を示しました。