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迷走を続ける与那国町議会の議長選挙。10月30日、99回目の議長選挙を行って議長が決まる見通しでした。ところが、30日も結局、議長は決まらぬまま休会になりました。31日こそ決めたいとしていますが、議長選はあす23日目に突入します。
与那国町議会は、30日10時に開会するも、5分もたたないうちに与党側からの休憩の申し出がありました。その理由について、与党側の前西原武三議員は「もう100回には乗せないで、お願いだから99回で(議長を)取ってほしいと。町民からの願いです(Q:与党側が折れるということか?)そういう感じになります」と話していました。
与党が全面的に歩み寄るとして、午後にはいよいよ決着と思われましたが。
与党側が「無条件で歩み寄る」と話していましたが、議会が始まってみると何と、一転して休会となってしまったのです。
迷走する与那国町の事態に、行政学の専門家で沖縄国際大学の照屋寛之教授は「これは異常事態という言葉でも表現できないような事態が、今、与那国町議会では起こっているのか」と話しました。
さらに「全く全国的に事例がないし、議長が決められなかったという歴史は、ある面では議会も自分たちで決める能力がなかったということを露呈するような問題。だから決して望まれるようなことではない」と現状に対して厳しく指摘し「地方議会というのは行政もチェックする。審議する機能。自治立法機能、条例を制定するとかですね。そして住民の代表の機能であるというのを議会はもっともっと自覚すべきである」と話しました。