スポーツです。来年春のセンバツ大会へとつながる高校野球秋季九州大会は、熱戦が続いています。”古豪復活”に燃える沖縄水産と、4年連続の出場となる興南が初戦に挑みました。
中村アナウンサー「決戦の舞台、熊本にやってきました!県勢4年ぶりのセンバツ出場をかけていざ出陣です」
来年春のセンバツ大会を目指し、九州各県の代表・16校が集まった高校野球秋季九州大会。開幕試合では、19季ぶりに出場を決めた沖縄水産が、長崎2位の長崎商業と対戦しました。
沖水は2回、先発した左のエース・上原一帆(うえはら・かずほ)が、1アウト満塁のピンチを迎えると連続ヒットを浴び、大量得点を許します。
その上原に代わり、マウンドに上がったのは右のエース・国吉吹(くによし・いぶき)
沖縄水産上原一帆選手「先発の役割を果たすことができないまま吹に代わってしまったので申し訳ない気持ちでした」
沖縄水産国吉吹選手「5点取られていたのでしっかり0点に抑えようという気持ちで立った」
上原の思いを背負い、国吉が気迫のこもった投球を見せます。そして、沖水打線がリズムを掴みます。
3回、上原の一打でランナーをかえすと、6番・三木健正(みき・たけまさ)の2ベースなどで詰め寄りますが、その後も失点を重ね、4対8で初戦突破はなりませんでした。
沖縄水産上原忠監督「負けて自信を無くして次も負けるようなことにならないように。まだいろんな面で足りない部分が多いので技術・体力・特にメンタルを鍛えて夏に臨みたいなと思います」
興南の初戦の相手は、熊本1位の熊本国府。興南は2回、満塁のチャンスを作ると、9番・西江悠(にしえ・ゆう)
興南西江悠選手「良い流れで自分にまわってきて1本出て良かった」
なおも続くチャンスで1番・西里颯(にしざと・そう)
興南西里颯選手「ここは絶対にかえしてやろうと気持ちでいきました」
1年生が躍動します!投げては、この大会からエースナンバーをつけた宮城大弥が、14の三振を奪う圧巻のピッチングを披露。攻守ともに安定したプレーを見せ、初戦を突破しました。
興南宮城大弥選手「ピンチの場面で強気でいったんですけど相手の方が上だったということもあったのでそこを修正していきたいなと思っています」
そしてきょう。
センバツ出場が大きく近づくベスト4をかけて、準々決勝に挑んだ興南。福岡1位の筑陽学園(ちくようがくえん)を相手に、宮城は連投を感じさせない140キロの直球と変化球で打線を封じ、エースの意地を見せつけます。
その宮城を援護したい打線ですが、相手のエース・西舘(にしだて)を前につながりません。互いに譲らず、試合はタイブレークへ。13回、打席には代打・照喜名陽太(てるきな・ようた)
ノーアウト満塁を迎えると、バッターは遠矢大雅(とおや・たいが)この試合最大のチャンスも、相手の堅い守備に阻まれます。
興南はそのウラ、相手にノーアウト満塁とされると。相手の牙城を崩せなかった興南、準々決勝で涙をのみました。