沖縄のお隣り、台湾の様々な情報をお届けする「わんさか台わん」。きょうは、台湾の十五夜、中秋節の話題を中心にお伝えします。
まずは、こちら、苗栗県のお寺で行われた行事。机の上には、果物などのお供え物が並んでいます。人々の手には、なぜかビニール袋。そして、次の瞬間!
机の上のお供え物を、一心不乱に取る人々。実はこれ、鬼月と呼ばれる台湾のお盆、旧暦7月の最終日に寺がお供え物を信者に配る行事なのです。
寺は2つの長いテーブルに、お供え物の果物や食品をのせた皿を用意。参加した、およそ1900人の人たちは、これらを一気に手にした袋に詰め込んでいきます。その間、なんとわずか40秒!大量のお供え物は、一瞬で姿を消しました。
今では、このお供え物の取り合いを楽しんで参加している人々が多いということですが、この真剣さ、ご先祖様もさぞかし驚いていることでしょう。
続いては、こちら。美味しそうな、バーベキュー!しかし、楽しんでその場所は、市内のど真ん中です。
旧暦8月15日(今月24日)は台湾では中秋節と呼ばれ、春節などと並んで、大切な行事の一つとなっています。
そんな中秋節の連休に、台湾の人の習慣となっているのがこのバーベキュー。台北市内の中心部でも、このように外で、肉や野菜を焼きながら家族や友達、そして職場仲間たちと楽しくバーベキューをしています。
「中秋節なので、バーベキューします」「みんなと一緒にバーベキューをして、新しい友達もできました」
最後の話題も、台湾の中秋節の風景です。バーベキューと並んで、中秋節に欠かせないのが、月餅です。
台湾では中秋節の時期、知り合いと月餅を贈りあう習慣があり、この時期、月餅の専門店はどこも長蛇の列。中秋節が近くなると、人気店は最低でも1時間以上は並ばなくてはいけません。
「2時間半待ってます」「10時くらいに来ましたから1時間半くらい待ってます」
中秋節の時期、月餅を手に入れるのは、かなり大変そうです。