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辺野古の埋め立てに賛成か、反対か。県民投票に向けた条例案が、県議会に上程されました。署名運動に取り組む若者の代表としてたびたびメディアに取り上げられる男性。彼を突き動かしている思いを聞きました。
きのうの県議会。
議場に立ち、県民投票の実現を求める意見陳述を行ったのは26歳の元山仁士郎さんでした。
元山仁士郎さん「真摯に、辺野古県民投票の条例案を、沖縄県民の民意を汲んで議論し、審議をして、速やかにこの条例を可決・制定すること、県民投票が早期実施されることを期待しております」
元山さんは宜野湾市野嵩の出身。普天間基地から派生する基地負担の重さは身をもって知っています。
元山仁士郎さん「フェンスから直線距離で言ったら300mくらいのところですね、生まれ育ちました。10米軍ヘリの音だとか、ジェット機の音というのは日常」
一橋大学大学院で日米外交の歴史を研究していましたが、休学し、県民投票運動に取り組んでいます。
研究を通して、沖縄の民意がこれまでの日米外交に大きく影響してきたことを知ったという元山さん。
県民投票によって今の沖縄の民意を歴史に残すことに意義を感じています。
元山仁士郎さん「県民投票はそのプロセスも大変重要です。賛成、反対の方々がお互いに主張を交わして、主権者である沖縄県民ひとりひとりが考える。周りの人と話をする。そしてしっかり判断する、意思を示す、そのことが民主主義の社会において、何よりも重要なことだと考えております」
条例が可決されれば、6カ月以内に県民投票が実現します。元山さんは今後、賛成も反対も活発に議論できる環境づくりに力を注ぎます。