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討論会で佐喜眞淳氏は「もうこれ以上、この普天間飛行場を今のままで放置していいんですか。ヘリは墜落し、窓は落ちるし、こどもたちは今でも騒音に悩まされ、宜野湾市民は今でも、夜間の飛行に対してイライラ感を持ち、今でも眠れない」と訴えると、玉城デニー氏は「普天間飛行場に象徴されるように、奪われた土地を返してほしいという、県民の思いに対して、同じ県内に(基地を)造れ、合意通りしろという国の強硬手段は、不条理でしかないと私は訴えています。辺野古新基地建設は県民の民意をふまえずに、進められ、地方自治の旨からも逸脱しています」と話しました。

翁長知事の死去を受け、9月30日に投開票される県知事選挙。前宜野湾市長の佐喜眞淳さんと玉城デニーさんの事実上の一騎打ちと見られていますが、9月11日、マスコミ主催による討論会が行われました。

午後3時から行われた県知事選挙立候予定者の討論会には事実上の一騎打ちとみられる佐喜眞淳さんと玉城デニーさんの2人が辺野古問題など、今回の県知事選での争点について、時折、語気を強める議論を交わしました。果たして、9月11日の討論会で2人は今回の選挙で、県民に対し何を強く訴えたのでしょうか。

県知事選 佐喜眞・玉城 両氏が討論会

お二人の主だった討論会の主張をお送りしました。スタジオには取材にあたっている選挙担当の金城記者です。今回の討論会、お互いの主張はどのようにご覧になりましたか?

金城記者「今回はマスコミ主催の討論会ということで、辺野古の問題や承認撤回の問題など、突っ込んだ形の討論会となりました。全体の雰囲気としては、佐喜眞さんがビジョンを多く語りきれていたのに対し、玉城さんは政策発表がきのうと出遅れていただけに少し語り切れていない感がありました」

候補者はそれぞれどんな主張だったのでしょうか。

金城記者「佐喜眞さんはやはり今回の討論会でも辺野古という言葉は一切出さずに、普天間の苦悩という現状を伝えることで、移設の必要性を強調し、これまでのスタイルを押し通しました」

金城記者「一方の玉城さんは辺野古建設の是非を言うべきだと何度も主張していましたが、佐喜眞さんにはぐらかされた形となって、辺野古問題は今回もかみ合いませんでした」

金城記者「ただ、両者ともに時折感情も全面に出しながら訴えた思いを有権者がどのように受け止め、選択するのか見ていきたいと思いました」

県知事選挙はあさって告示、今月30日に投開票です。