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一方、プロのリングでの試合に向け汗を流しているボクサーもいます。

仲里健太選手「ボクシングで感謝するしかないし、これからの人生を賭けているつもりです」

プロボクサー・仲里健太。ボクシングに人生をかけると言い切るその腕には消えることのないやけどの跡、いわゆる「根性焼き」の跡があります。

Qプラススポーツ部 プロボクサー仲里健太

仲里健太選手「(Q.この跡は?)これはただのかっこつけでたばこの火を押し付けていましたね。なんて無駄なかっこつけだったなって思いますね」

中学時代、非行に走り、恐喝や暴走行為を繰り返した仲里。2度少年院へ送致されました。

仲里健太選手「少年院に2回目入って、今回はちゃんと更生するって決めて、でもどういうことを目標にやっていこうかと悩んでいる時にたまたまマイク・タイソンが出て」

少年院で見たテレビの特集で元ヘビー級世界チャンピオンマイク・タイソンが少年院出身であることを知った仲里。

出所後、中学時代の恩師とボクシング王国沖縄を築いた金城眞吉監督のもとを訪れ平仲ジムの門をたたきました。

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平仲信明さん「過去は過去でとにかくボクシングで頑張って逆にお前が頑張って活躍すればまた次に道が開けるからと頑張ってということで」

仲里健太選手「ボクシングにしろ社会生活にしろ、本当に“挑戦者”のつもりで前に進んでいく感じで練習にしろ仕事にしろしていますね」

ボクシングで、再起を誓う仲里。その姿勢はリングの上だけではありません。

仲里健太選手「(Q.国語辞典?)国語辞典は本を読む時に、わからない文字とかあったら調べていて携帯とか極力デジタルなものは使わないようにしていますね。計算機とかも使わずそろばんですね。そろばんは得意だし結構好きだったからそろばんを使うようにしています」

中学時代に離れてしまった勉強もやり直し現在は通信制の高校にも通っています

仲里健太選手「(Q.22歳になって、高校3年生の勉強をしているというのは?)恥ずかしいという感覚はないですね。少年院に出てボクシングを始めたところから新しいスタート地点だし、少年院を出た時点で再出発で。負けない気持ちでやっています」

人生の再出発。そのスタート地点に立てたのにはある恩師の存在がありました。

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仲里健太選手「これは本当に宝物ですね先生からもらった」

取り出したのは、少年院にいる時に仲里宛に送られた1通の手紙。それは中学時代に生徒指導を担当していた。喜久川洋さんが記したもの。

喜久川さんは、仲里が少年院にいる間も出てきてからも、ずっと見放さずそばにいてくれました。

その喜久里さんからの言葉が仲里の心に変化をもたらしました。

仲里健太選手「人には変わる時機というのがあって人にはタイミング、変わるタイミングがあるって書かれていて。自分は今そういう時なんだなってその時初めて深く実感しましたね」

Qプラススポーツ部 プロボクサー仲里健太

仲里健太選手「少年院に入るまで気付かなかったですね。周りの人に恵まれているって。少年院を出て再出発して新しいこと始めてここからが第2の人生って言えばいいんですかね。自分の
周りの人に感謝して生きていくって決めたしそれが自分の使命じゃないかなって思いますね」

ここからが新たなスタート、プロボクサー・仲里健太。感謝と決意を胸に、ボクシング道を突き進みます。

デビュー戦は来月予定されていましたが相手選手のケガで延期となっています。今後どんなプロボクサーになっていくのか楽しみですね。スポーツお伝えしました。