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いざという災害などの際、避難する行く先を教えてくれるのが「避難誘導標識」です。

Qプラスリポート 光る石で避難誘導

いつどこで起こるかわからない災害。そんなときに逃げる場所へと案内してくれるのが「避難誘導標識」です。

しかし、普段、目にするこういった標識は衝撃で配線が切れたり、火災発生時には煙が天井まで立ちこめ、見えなくなる可能性もあるんです。標識の位置は本当に「上」でいいのでしょうか?

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暗闇で煌々と光る標識。実はこれ、照明や太陽などの光を蓄える石、畜光石を使ったものなんです。

この畜光石、6月にタイ北部の洞窟に閉じ込められた少年たちを救助したダイバーが身に着け、暗闇の中での救出に大きく貢献したと今、注目を集めています。

蓄光石を使った標識を開発したのは防災関連製品などを手掛ける県内企業、アールスリー。

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煙で見えなくなることのないよう、壁面や床面に設置でき、日中の日の光などに15分程度あたれば最大で5時間、発光します。

アールスリー株式会社・内間邦彦社長「はい、火事です、火事です。出たら、上は(煙)で何も見えません。下が光っています。これでどちらに逃げていいかわかる。こういう風に出ていくと。電気と同じランクの光です」

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内間さんが避難誘導灯について考え始めたのは、1995年の阪神淡路大震災がきっかけです。

内間さん「現場を見に行って、その現場が非常に悲惨な状況になっていて。あの時は暗い、朝方の地震だったので、どこに避難したらいいかわからない状況だったらしい」

かつて興南高校の野球部監督を務めたこともある内間さん。このときの経験も開発のカギになっていました。

内間さん「今の時代から遡るんですけど、暗い中、練習するわけですよ。学校内で暗い所に行くときに、ここには行っちゃいけないとか、そういうサインがあったらいいんじゃないかと」

汚れにくく、火災にも耐えられるところが強み。しかし最大のポイントは、この突起にありました。

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内間さん「突起を付けたのはですね、人が踏んでもこのマークが消えない。ピクトマークが消えないような、そういう風な商品になっている」

通常は年数が経つにつれ、劣化で表示が見えづらくなりますが、ステンレス製の突起をつけ、靴などが直接標識に触れないようにしました。

5日間の摩耗検査もクリアし、今年3月、日本消防設備安全センターから「認定証」を取得。避難誘導標識の認定は国内で初めてです。

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内間さんは今後、県内でこの標識の設置を進め、消防法による義務付けを目指しています。

内間さん「観光の島・沖縄と謳っているんだったら、観光に来た方にも、何かあったときにどこに逃げなさいっていうアンサーがあったら。これを沖縄の観光客に対してもできればいいんじゃないかなと思います」