続いてはQ+リポート。日本発星空保護区に選ばれた西表石垣国立公園。そのエリアでもある「無人島のカヤマ島」で星祭が開催されました。
宇宙に輝く無数の星たち。何万光年も先から輝くその光・・・
私達が今、見ているその光は、何万年も過去のもの。なんだか星を見ているだけ夢とロマンが溢れます。
今日のQ+リポートはそんな「星」に恋した親子の物語。日本初星空保護区で開催された星祭に密着しました。
石垣港離島ターミナルにできた行列。皆さん、一体どこへ?
男性「嘉弥真島まで行きます!無人島の星空ツアーというのがありまして、七夕の夜空を見に行こうと思いまして」
倉科典子さん「八重山地区が星空保護区に認定されましてより多くの人に星空を楽しんで頂きたいということで、企画させていただきました」
こちらは埼玉からお越しの丸山さん親子です。
丸山かづ代さん「三脚持ってきて写真を撮りたいなと思ってこれで。(Q.星空はよく取られている?)はい。だから期待しています」
丸山鳴さん「(Qお姉さんも?)はい。親子で一緒に。親子で一緒に星を取りに」
カヤマ島は小浜島の北東に位置する島。船で40分ほど走ると到着です。周囲2.5キロの小さな無人島・カヤマ島。今回、星空ツアーへの参加者は何と100人以上。県外からの参加者も数多くいます。
先ほどインタビューした丸山さん親子はというと…
丸山かづ代さん「行く?行ってみようか。ここをちょっと展望台に行って、夜の星の下見です」
明かりがあるうちに、夜の星空撮影の下見というわけです。すると…
何とウサギが突然現れました。実は戦前、島に住んでいた人が食用として飼っていたウサギが繁殖し現在、島にはおよそ300匹のウサギが生息しているそうです。
10分ほど歩くと、標高わずか19mの展望台に到着しました。
丸山かづ代さん「(Q.撮影ポイントとしてはいかが?)いいじゃないですか。南東の方に天の川が見えるって行っていたので、こっちの方の雲が取れれば」
後は日が暮れるのを待つだけ。
そして時刻は午後9時。日は落ちあたりは真っ暗闇。全ての明かりを消すと・・・
丸山鳴さん「すごいね!本当にびっくり。すごいですね、電気が消えだしたら急に(星が)見えだした」
御覧ください。日本初星空保護区に認定された輝く星たちです。丸山さん親子も、星空を撮るために慌ててカメラをセッティング。昼間、下見に行った展望台へ向かいます。
丸山かづ代さん「キタキタ、いないいない!(Q.一番乗りですよね?)でもあとから来て光が入ったら困る」
お母さん、早速三脚を立てカメラの撮影準備。なんとも手際の早いこと。
丸山かづ代さん「うわ!すごい!最高!最高です。もうちょっと広角だったら良かったがこれしかないから」
一方、娘さんはというと・・・
丸山かづ代さん「できた?」
丸山鳴さん「まだピントが・・・」
丸山かづ代さん「大きな星を見つけて、それが一番小さくなるまで」
丸山鳴さん「それが見つからない」
ピントを合わせるのに少し手こずっている様子。
それを見かねてか・・・お母さん、娘さんのところへ。
しかし・・・
隣のおばちゃん「AFをMFにしてある?」
丸山かづ代さん「Mにしたよね?」
隣のおばちゃん「違うんだよ!Mにしたんじゃなくて、一番最初のこのカメラはAF・・・」
丸山かづ代さん「ちょっとまってわかったわかった!」
星空を撮るため、もうみんな必死です。そして・・・
丸山かづ代さん「あーー!すごい!かっこいい!こっちのほうがかっこいい!暗黒星雲っていうの、天の川の真ん中が黒いんですよ。それがしっかり・・・先生がさっきいってたようにしっかり写っている」
さらにお母さんは何やらチャレンジしたい撮影があるそうで…
丸山かづ代さん「インターバル撮影を!これで1時間ぐらいやるんですが」
何とあと1時間、この場所で星空撮影をするということなんだそうです。出来上がりは明日見せてもらうことにしました。
写真を見せてもらうため二人のテントへ。
丸山かづ代さん「これがこんな感じですね。見えるかな」
こちらはお母さんが撮影した星空の軌跡(キセキ)写真。
一定の間隔で連続して撮影し合成することでこのような写真になるのです。
丸山かづ代さん「(Q.星空の魅力は?)大宇宙にロマンを感じる際限がない、無限のどっかに人間と同じような人が住んでいるんじゃないかなとかねそういうふうなことを考えて通信できたらいいなと。あっちも星空を見てそんなことを言ってるかもしれないですよね」
夢とロマンがつまった宇宙に輝く無数の星たち。そして、それに恋をした親子。カメラを除くその目は、まさに星空のように輝いていました。