第4シード 準々決勝で敗れる
この夏の第4シード・沖縄尚学に挑んだのは、38年ぶりにベスト8に名を連ねたノーシード北山。チームの3年生は6人、うちレギュラーは2人だけ。
試合はそのうちの1人、先発の大城龍之介が3回にピンチを招きます。ヒットと2つの四死球で満塁とされると、沖縄尚学の4番・知念大成。大会18号の満塁ホームラン。沖尚がシードの実力を見せつけます。
しかし、ベスト8の中で、唯一初めての夏の甲子園を目指す北山は決してひるみません。
4回ウラ、ノーアウト2塁3塁のチャンスを作ると、7番・2年生、金城和尋。さらに続く8番・2年生、上間栄治。なんと、2者連続のスクイズ!沖尚のホームランに北山は小技で反撃。1点差に詰め寄ると、勢いに乗った北山は6回ウラ、2年生2人の連続タイムリーでついに逆転に成功します!
しかし、シードのプライドにかけても負けられない沖尚も7回、9番・下地優琉馬。気迫の内野安打でチャンスを広げると迎えた1番・二宮鳳成。再び同点に!
なおもチャンスが続く沖尚、これ以上、点は与えられない北山。バッターは3番・磨龍輝。抜ければ逆転、チームの大ピンチを救う2年生・石川柚月のファインプレー!!
石川柚月選手「これを捕らなかったら絶対負けると思ったので、思い切り飛びついていきました」
ゲームはどちらに転ぶかわらないままいよいよ9回。この回北山の先頭バッターは3年生たった2人のレギュラーの一人、島袋颯人。
島袋颯人選手「2年生も頑張っているので、3年生の最後の意地を見せたいと思って」
100回目の夏をかけ、3年生がチャンスを作る。打席には、沖尚に満塁ホームランを許したもう一人の3年生レギュラー大城。
大城龍之介選手「(自分が)4点取られてチームを苦しい状況にしてしまったので」
最後は3年生が決めた北山が、第4シードの沖縄尚学にサヨナラで競り勝ち、実に38年ぶりのベスト4!準決勝進出を決めました!
北山・大城龍之介選手「38年ぶりなので覚えている人いないかもしれないですけど、自分たちがベスト4が入ったので、そのまま甲子園まで突っ走って、地元の人を喜ばせてあげたいと思います」
一方、敗れた沖縄尚学。甲子園への思いを千羽鶴とともに北山に託しました。
沖尚・知念大成選手「攻めての最後負けだったので、悔いはないです。(北山には)必ず次の対戦校にも勝って、甲子園に行ってほしいです」