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昔のようなサンゴの海を取り戻そうと、独学でサンゴの移植を実践してきた金城浩二さんの活動を、この番組では6年前からお伝えしているんですが、この金城さんが主人公の映画の撮影が今進んでいるんです。金城さん役は、お笑いで国民的人気モノのナインティナインの岡村隆史さんはじめそうそうたるメンバーです。撮影現場にお邪魔してきました。

当初、サンゴの移植は誰にも理解されませんでしたが、この日、100人のダイバーたちが移植に駆けつけてくれたというシーンです。

「ありがとうございます!」「うみんちゅもいくぞ〜」「おううう」 嬉しそうに見ている金城さん。

実際に、2003年の秋、北谷の海人たちの協力で初めての大移植大会が実現した日がありました。ダイバーたちも100人以上あつまってくれて、金城さんが夢の第一歩を踏み出した、実際にあった出来事です。

金城「しんみりしちゃうよね。見てたら思いだすよね」「僕からすれば僕らの生活ってふつーだからこんなん映画にして大丈夫なんかな、って思いはしたよね」「正直岡村さんって聞いたときほっとした。ぼく役が変にかっこいい人だったら、気まずいでしょ」

来年春公開予定の映画「てぃだかんかん」。監督は去年「デトロイト・メタルシティー」で大ブレイクした李闘士男さん。金城さんの妻の役には松雪泰子さんが扮し、借金がふえても、孤立しても夫を応援し続ける愛情の深い沖縄女性を演じています。

松雪「好きなことを自由にやらせてあげたいって言っている金城さんの奥さんを見ていると本当に素敵で。支える側の女性というか、男性が生き生きとしている姿を見て幸せを感じられるってすごい素敵なことなんで」                       

岡村「僕も魚がすきでカブトムシも好きで、(金城さんと)そういう話ばっかりしてた。似てるって言われた」「水槽とかも見せてもらって、ほんとに気の遠くなるような作業で、陳腐な言葉ですけどすげえなって思いました」

「海をもう一度上等にして、子供たちに見せるんだ」と言いつつ挫折しそうになる金城さんに対し、奥さんのとった行動が、映画の見所の一つです。

岡村「最後殴られますので。優しい優しいばかりじゃないので。愛ゆえの鉄拳が飛んでくるんで・・・」松雪「すごくふわ〜っとあったかいお気持ちになれると思いますので、ぜひご覧になってください」

毎撮影現場に毎日顔を出す金城さんですが今はさんごの産卵の時期。夕方からは北谷の海に通います。この6年で1万3千本のサンゴを北谷の海に移植してきました。2005年からは少しつづ産卵がみられるようになっていますが今年はかなりの数の卵か確認できていて迫力ある産卵になりそうです。しかし・・・

金城「引き上げだね」三上「明日も来る?」金城「来ないとでしょ」

毎晩チェックしに通ってもう3週間。今年はまだ産卵には立ち会えていません。

金城「人が関わらないともう自然は戻らない時期にきていると思うから。人が海の中の環境を戻せたっている前例を作りたい・・」三上「ということで、この二日は海が荒れていてチェックできていないので、もしかするともう産んでしまったかもしれないんですよね。」

卵があるから産むとわかっていても、やっぱりその目でみたいでしょうね。。。それにしても、あの不器用なかっこよさというか岡村さんぴったりだと思いました!ある家族の話としても泣けるし、仕上がりが楽しみです!