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夏の第2シード 興南が挑む

さぁことしも始まりました!「めざせ甲子園!」です。ことし夏の甲子園は記念の100回大会!その沖縄大会に挑む実力校、話題校15校をピックアップしてきょうから開幕まで毎日ご紹介していきます!

1回目のきょうは、興南高校。チーム一体となって100回の夏に挑みます。

仲村主将「3年生がどんどん盛り上がって声出していきましょう!アップ!よぉし!」

めざせ甲子園!(1) 興南高校

この夏の第2シード・興南。県内最多となる125人の野球部員が息を揃え練習を始める。

アップから実戦と同じ動きを取り入れるのは秋春ともに準優勝という結果を踏まえ「決勝戦」での戦いを常に意識しているからだ。

仲村匠平主将「この練習の中から、決勝戦にいるという緊張感を持ちながらやっていきたいと思います」

2010年、甲子園春夏連覇の偉業を成し遂げた興南。

さらに我喜屋優監督がキャプテンとして甲子園に出場し興南旋風を巻き起こしたのがちょうど節目の50回大会だった。高校野球の歴史に名を刻んできた興南として、譲れない100回目の夏。

めざせ甲子園!(1) 興南高校

その戦力を我喜屋監督はすべて4点と評価するも試合までに5点にすればいいと、自信をのぞかせる。

投手陣で注目されるのは去年の夏、1年生ながら甲子園で先発した宮城大弥。秋以降、ケガに苦しみいまだ本調子ではないが、甲子園でのリベンジに燃え、夏に標準を合わせる。

宮城大弥選手「夏で勝ってまたもう一度甲子園のマウンドに立ってまず1勝をあげていきたい」

また、春抜群の安定感を見せたのが3年生投手。藤木琉悠は、春の県大会での自責点はわずか1。さらに先日の招待野球では、強豪・明徳義塾から11奪三振の完封勝利。

また、右の仲松青竜もこの春自責点なしと盤石な投手陣となりそうだ。

めざせ甲子園!(1) 興南高校

攻撃では、春全試合でヒットを放った勝連大稀をはじめ兼城裕朋、遠矢大雅といった2年生の成長が光る。そして、去年の夏1年生ながらレギュラーだった根路銘太希が、ケガから約半年ぶりに復帰。

さらに新1年生も、力を持った選手(西里颯)がすでに練習試合に出場。層の厚さは県内随一だ。

3年生・大山盛一郎選手「同じポジションの人には負けたくないなというのはあります」

チームとしての層の厚さは選手にとっては熾烈なレギュラー争いを意味する。

そんな中、今年が最後の夏となる3年生は57人。40人余りがベンチに入れない中で、陰の力として活躍する選手たちが興南にはいる。

その中の1人、バッティングピッチャーを務める佐久本慎也君。多い時で1日250球近く投げ込んでいる。

めざせ甲子園!(1) 興南高校

佐久本慎也選手「自分がメンバーを支える立場になることでそれでメンバーが勝ってくれるんだったら、自分もその分メンバーと同じ気持ちでいられるので」

献身的にサポートに徹している佐久本君だがその胸のうちには、ベンチ入りへの思いがある。3年前、夏の甲子園に出場した興南。その時の正捕手が、佐久本君の兄だった。

佐久本慎也選手「自分も生で見に行ったんですが、兄のプレーはとても輝いていてそれに自分も近づけるようにという意識で1年生の時から練習に取り組んでいました」

さらに、3年生の中にはケガでベンチ入りを断念した選手もいる。

めざせ甲子園!(1) 興南高校

仲地朝宙稼選手「ケガをする前は、メンバーを目指して今の仲間と一緒に切磋琢磨していたんですけど。夏までの残りの期間、毎日選手のためにノックを打ったりできることはやっています」

最後の夏、誰もがグラウンドでプレーすることを目指し練習を重ねてきた。その中でサポートに回ることができるのは、興南の教えがある。

我喜屋優監督「うちの場合 野球で終わりではないから、世の中の仕組みとして支える人がいるから。お神輿の上にいる人もいるんだよと。必ずこの苦労、厳しさを乗り越えたものは後々必ず生かせることができるからということで」

そしてもちろん、誰にも譲れない「夢」があるからだ。

仲地朝宙稼選手「興南高校に来て“甲子園”を目指すために同じ気持ちではいってきた仲間なので」

佐久本慎也選手「自分たち3年生はどうしても“甲子園”に行きたいので」

めざせ甲子園!(1) 興南高校

大山盛一郎選手「夏の大会では(仲間に)助けてもらっている分の恩返しというか全員で「甲子園」に行けるように頑張りたいです」

同じ夢を抱き、興南に集った選手たち。125人の力を合わせ、100回目の夏の夢をつかみに行く!

仲村匠平主将「この夏は、自分たちがやってきた3年間の集大成を見せつけてグラウンドで思い切ってプレーしたいなと思います」

行くぞ!甲子園!シャー!

めざせ甲子園!(1) 興南高校