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はしかの流行は依然として拡大傾向です。名護市では、感染した中学1年の男子生徒のクラスが学級閉鎖に。そして観光にも影響が出始めています。

名護市教育委員会によりますと、発熱や発疹の症状で先週12日から学校を休んでいた中学1年の男子生徒1人が16日、はしかに感染していることが確認されました。学校では感染の拡大を防ぐため、16日午後から20日まで、この男子生徒のクラスを学級閉鎖としました。

今回のはしかの流行で、県内ではこれまでに10人の児童・生徒が出校停止になるなど、教育現場への影響が広がりつつありましたが、学級閉鎖が発生したのは今回が初めてです。

流行がおさまらない「はしか」。県のまとめによりますと、16日も新たに4人の感染が判明し、これまでの感染者は56人となりました。この中には、予防接種前の0歳児も含まれるなど、流行はますます警戒が必要なレベルになっています。

糸数公・県保険医療部保健衛生統括監は「最初の患者さんから約30人の方に感染をして、それぞれから今新しい感染者が出ている状況です。(予防)接種して効果が出るまで時間は2週間くらいかかると言われてるんですけども、受けるべき時にしっかり受けないといけない」と話しました。

観光への影響も出始めています。県観光振興課の糸数勝課長は「去る木曜日から、電話の問い合わせが51件来ております」と話しました。

県観光振興課には、沖縄旅行を予定する人の電話が殺到。過去にはしかにかかった人や2回の予防接種を受けた人の感染リスクは低いことなどを説明していますが、乳児へのリスクなども説明しなければならず、対応に苦慮しています。

県観光振興課の糸数勝課長は「(多いのは)『1歳未満のお子さんを一緒に連れていきたい』ということなんですが、非常にリスクが高くなるものですから、非常に残念ですが、次回の来訪をお勧めしております」と話していました。

17日までに国内外の観光ツアーを160人がキャンセルするなど、影響は広がりつつあり、観光シーズンまで流行が長引けば経済的な影響も大きくなりそうです。

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