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辺野古での新基地建設はもちろん、普天間基地の「危険性の除去」を名目にしています。しかし、新基地でもアメリカ軍の設計基準を満たさないことがわかりました。
久田記者「辺野古漁港から内陸部を見ています。小高い丘の上に鉄塔などが並んでいて、国立沖縄高専の建物も見えます。今回これらの建造物が、アメリカ軍が滑走路を建設する際の基準に定めている高さ制限を超えていることがわかりました」
これはアメリカ軍が飛行場やヘリポートを建設する際の「統一設計基準書」の記述から明らかになったものです。
この統一設計基準書によりますと、滑走路から半径2286mの場所には、高さ45.72m以上の障害物がないこととされています。
新基地の滑走路の表面は高いところで標高10m。辺野古に当てはめると、標高55.72m以上に障害物があってはならないことになりますが、国立沖縄高専では4つの建物がこの高さを超えています。しかし、学校関係者にはこれまでのところ、説明はないということです。
国立沖縄高専の職員は「立派な環境で綺麗ですねとよく言われるんですが、こういった環境の中で日々授業できることを喜ばしく思うし、そこは守っていかなければいけない」と話しました。
国会でも10日、この問題が取り上げられましたが、小野寺防衛大臣は「現在までの米側との調整結果により、当該高さ制限の対象とはならず、米軍飛行場設置基準違反とのご指摘には当たりません」と答弁しました。
基準の例外となるケースで問題はないとした政府。アメリカ軍と何を調整したのか、例外となる根拠は何か。核心部分は闇の中です。