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辺野古の新基地建設に向け移植するはずだった希少な「ヒメサンゴ」。国は一転、移植はしないで工事を進める方針です。
辺野古南側のヒメサンゴの移植をめぐっては2018年1月、沖縄防衛局が移植の許可を県に申請していましたが、県は、天敵が多い場所が移植先とされているなどとして許可しませんでした。
しかし4月9日に開かれた環境監視委員会に対し沖縄防衛局は、移植方針を撤回し、護岸ができる場所の近くにヒメサンゴを残したまま工事をする方針を説明しました。護岸工事の先端部分を4重に覆うため濁りの影響を抑えられるとしていますが、濁りに関する数値は議論にならなかったということです。
ところで沖縄防衛局は9日、辺野古崎の先端部分で新たな護岸1カ所の工事に着手したと発表しました。また石材を海上運搬する台船を1隻から2隻に増やし、工事を加速させる方針も示しています。
新たな護岸工事について翁長知事がコメントを出しています。「護岸工事が行われれば潮流の変化などにより、移植されていないサンゴ類への影響が懸念される」として、4月9日、沖縄防衛局に対し、改めて工事停止を求めています。