こんばんは!スポーツお伝えします。〝春のセンバツ〟で甲子園が沸く中、県内の〝夏を見据えた前哨戦〟は、あすの決勝を残すのみとなりました!週末に行われた県高校野球春季大会、上位4チームに与えられる夏のシード権をかけた準々決勝、そして準決勝の模様を続けてご覧下さい。
創部4年目にして、初のベスト8進出を果たしたのはKBC学園未来沖縄!
名将・神山昂(かみやま・たかし)監督の下、着実に力をつけたチームが、沖縄水産と対戦しました。2回、先にチャンスを作った未来沖縄。バッターは7番・下地俊輝(しもじ・としき)
ライト前のタイムリーで先制します!続く3回、1アウト・ランナー満塁の場面で、打席には4番・宜保翔(ぎぼ・しょう)ライトスタンドに運ぶ大会11号のホームランで、一挙4点を追加します!
未来沖縄宜保翔投手「初めてだったので満塁ホームランは最高でした。自分は満塁に去年は弱いと言われてチャンスの場面は結果が残せていなかったが修正出来て良かった」
その後、2点を返されるも、宜保はキャプテン・平良に代わり、5回から登板。5イニングを投げ、1失点のみに抑える好投を見せます。
相手の反撃を抑え、未来沖縄が初のベスト4に進出します!
未来沖縄平良光主将「まだベスト4なので自分たちはやっぱり優勝を目標にしているのでここで止まらずに優勝までいきたい」
勢いに乗る未来沖縄は、きのうの準決勝、第1シード・沖縄尚学と対戦。先発を任されたのは、連投となる宜保。実はチームにはエースの新垣龍希がケガの影響で登板できないという苦しい投手事情がありました。
前日の疲れが残っていたという宜保は立ち上がりを攻められます。1回に連打を浴びランナー1・2塁のピンチ。沖尚4番の知念大成にタイムリーを打たれ先制点を奪われます。それでもその後は、立ち直りを見せる宜保。
宜保翔選手「相手が打ちづらい球を投げればいいかなと思ってプライドを捨てて、上からでも下からでも(投げて)バッターのタイミングを外して攻めていきました」
器用に上投げと横投げを使い分ける投球を披露。打者を惑わし沖尚打線に追加点を与えません。両投手の好投で1対0のまま試合は終盤へ。7回ウラ、未来沖縄は先頭バッターがフォアボールで出塁し4番の宜保に回します。
2ベースでチャンスを拡大。さらに満塁とし、前の試合でもタイムリーを放った7番・下地。
下地俊輝選手「ピッチャーが粘って頑張っていたので、何とかして打とうと思って」
このタイムリーでついに同点に追いつくとさらに沖尚にミスが出て、宜保が生還。逆転に成功します。勢いづく未来沖縄。円陣では神山監督が自ら輪の中に入りこんな話も。
神山監督「「食べ放題行くぞ~」って言ったら、「焼肉が良いです!」と言うから「よっしゃ、焼肉~!」って言ったらみんな「わ~」って」
これでより一層、雰囲気が高まると9回のマウンドも宜保。宜保の1失点完投勝利で第1シードを破り未来沖縄が初の決勝進出を果たしました。
宜保翔選手「(決勝も)投げるとしたら全力投球で、バッターもフルスイングで攻めていきたいです」
神山昂監督「あと1つ、今大会6勝が目標と最初に言ったので(Qこの後焼肉行かれるんですか?)いやいや、大会が済んでから行きます笑」
一方、準決勝の第2試合は、第2シードの興南が層の厚さを感じさせる盤石の試合。ケガで出遅れ、今大会初先発となった秋のエースナンバー藤木琉悠が危なげない投球を披露。
打線では、満塁の場面で公式戦初先発となる新2年生・遠矢大雅。走者一掃のタイムリーを放つと遠矢は8回にも4打点目となるタイムリー。
打線爆発の興南が7回コールドで決勝進出です。
未来沖縄の快進撃が続く春となっておりますがそれをあす決勝戦で迎え撃つのが準決勝で大勝した興南です。
そしてあす午前9時からは沖縄尚学対コザの3位決定戦が行われこの2試合の結果で夏のシードの順番が決まります。結果はあすのQプラス内でもお伝えしますのでお楽しみに。以上スポーツお伝えしました。