引き続き好調です。2月に沖縄を訪れた観光客数はおよそ71万人で、2月の観光客数として過去最高を更新しました。
2月に沖縄を訪れた観光客は71万1400人で、2017年の同じ月に比べ11.5%増加しました。そのうち国内の観光客は51万6600人で4.6%の増加、海外からの観光客は19万4800人で35.2%の大幅な伸びとなりました。
海外からの観光客が大きく伸びた理由として、県では2017年は1月だった春節が2018年は2月にずれ込んだことや、それに伴ってクルーズ船の寄港回数が増えたことなどが要因と見ています。
さて、ここからは経済担当の実近記者に入ってもらいます。相変わらず観光客数好調ですね。
実近記者「単月の過去最高を更新するのはこれで52カ月連続ということです。今年度は、残すところ今の3月の観光客数だけということになりましたが、仮に3月の観光客数が去年と同じ数字だとしても、今年の県の目標である950万人を超えることになり、目標達成はほぼ確実となりました」
沖縄の観光客数は、すでにハワイの観光客数を抜いたというのは先日もニュースでお伝えしましたが、本当にすごいですね。
実近記者「しかし、これまでも指摘されているとおり、沖縄観光は観光客数は伸びていますが、観光客の消費額や滞在日数は依然低迷していて、大きな課題になっています」
観光客がいっぱい来ていただくのはもちろん嬉しいですが、ちゃんと沖縄にお金も落としてもらい、もっと観光産業を豊かにしてほしいですよね。
実近記者「実はきょう午前中、こうした問題についての会議が県庁で開かれていました。この会議は、2021年までの沖縄観光の方向性や具体的な計画を示した『ロードマップ』の改訂に関するものだったんですが、富川副知事は会議の冒頭の挨拶で『観光客の消費額や滞在日数には依然課題があり、今を“沖縄観光の質的転換期”として、量だけではなく、質的な向上を目指していかなくてはならない』と挨拶していたのが印象的でした」
質の転換、どういったことが必要なんでしょうね。
実近記者「本当にいろいろあるとは思いますが、例えば、こちらご覧いただけますでしょうか。実はこれは、毎月発表されている観光統計なんですが、ご覧いただいいる左側は、今日発表された県の発表資料。右側はハワイの観光局が毎月発表しているもので、これは先月分です。県の資料では、タイトルは『2月の観光客数が過去最高を更新!』とあり観光客数を強調していますが、ハワイの資料の冒頭のタイトルは『1月の観光客の消費額は16億9000ドル。1月あたりの消費額としとは過去最高!』とあるんです」
なるほど、わかりやすいですね!観光客数に注目するのか、それとも観光収入に注目するのかということですね。
実近記者「ハワイの観光局は観光局の消費額を毎月発表しているんです。ちょっとしたことですが、地域の観光を牽引する機関が何を指標として示すのか、というのは重要かと思います。県は現在、観光の消費額については年に1回しか発表してないんですが、こうしたハワイの例を参考にして、もう少し頻度を増やして発表するということも検討しているということでした」