寺崎アナ:続いては戸田さんとお伝えします。戸田さんは、水泳競技歴が長いんですよね?
戸田アナ:はい、3歳から高校3年生まで打ち込んでいました。
寺崎アナ:15年もやっていたんですね!その戸田さんが取材したのはこちらの選手です。
戸田アナ:先月、東京で行われた全国大会、17歳以下で争われるジュニア・オリンピック・カップで優勝し日本一となった那覇西高校2年の平良吏美華選手。競技に打ち込む彼女を取材しました。

力強いストローク。身長170cmの長身を活かしたダイナミックな泳ぎを魅せるのは、那覇西高校2年、平良吏美華(たいら・りみか)選手。
先月、東京で行われたジュニア・オリンピック・カップ女子50m自由形で大会新記録を更新し優勝! 競泳界注目の選手です。
那覇西 平良吏美華さん「大会新記録で優勝すると決めていたので、目標を達成できてよかった。(水泳が)楽しいです!目標を達成した時や周りの人が応援してくれる時にやっていてよかったなと思う」
吏美華さんが水泳と出会ったのは1歳のとき。両親が水泳選手だったこともあり自然と水泳を始めていました。小学2年生から本格的に競技に取り組むそばで指導を続けてきたのが父・俊晴さんです。

沖縄SS豊見城校 平良俊晴さん「小さい時から負けず嫌い。何かをやりたいと決めたらとことん打ち込んでいた。小さい時からそういう性格だったと思う。緊張を力に変えるくらいの度胸がついてきて、色んな人の支えがあってこの結果が出ていると思う」
平良吏美華さん「コーチでもあり父でもあって、タイム(良い記録)が出ない時など辛い時もあるが、いつも支えてくれている。他人に言いづらい事も気を使わず言えるところが良い」
父・俊晴さんと二人三脚で掴んだ日本一。次は、去年あと0.1秒届かなかったインターハイ優勝をめざします。

平良吏美華さん「0.1秒の世界だから、気を抜けないし運もあると思っているので、日頃の生活も色々考えるようにしていて。落ちているごみをひろったり周りを見て、困っている人がいたら助けたりするようにしている。(水泳が)速いだけじゃなくて、人としてもこんな人になりたいなと自分が思われる側になりたい」
シビアな一面を見せる吏美華さんですが、クラスメイトと過ごす時間は表情も和らぎます。
クラスメイト「優しくて頭も良いです」
平良吏美華さん「良くないです!(笑)」
そして部活で一緒に活動するメンバーは、吏美華さんの活躍に刺激を受けていると話します。

部活の友人「吏美華は(スイミング)スクールと部活両方している。スクールだけでも体力的に追い込まれていると思うが、部活でも手を抜くことなく真剣に取り組んでいて、皆が尊敬する見習える存在です」
部活の友人「高校から水泳を始めたんですけど、(吏美華から)刺激をもらうことがいっぱいです」
更なる高みを目指すため今、平良選手が課題として取り組んでいるのが「スタート」と「ドルフィンキック」の強化です。スタートで勢いよく遠くに飛ぶための脚力と、しなやかでスピードのあるドルフィンキックを磨くためにトレーニングに励んでいます。

平良吏美華さん「スタートで出遅れてしまう。ドルフィンキックは体の連動が他の選手より劣っているので、そういうところを直してスタートから抜け出せるようにしたい」
課題を克服した先に見えるのは「世界の舞台」です。
平良吏美華さん2028年のロサンゼルス五輪に出て「沖縄から世界へ」の目標を達成できるように頑張りたい。世界大会に出場してテレビで活躍している姿を見せて、沖縄の競泳界をこれからも盛り上げていきたい」
「沖縄から世界へ」競泳界の新星は挑み続けます!!

戸田アナ:記録を伸ばすために技術だけではなくて、生活を見つめて人として成長したいと話す姿に平良さんの魅力を感じました。
平良さんは中学時代も全国大会で優勝していて、県外の高校からのスカウトもあったそうなんですが、水泳の強豪県ではない沖縄に残ることを決めたんですね。その背景には、水泳で沖縄を有名にしたい盛り上げたいという思いがあったそうです。
来月は県高校総体、その後はインターハイと続きます。沖縄から世界へ、今後の活躍にも注目です。