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本島北部を中心に農作物に被害を与えるセグロウリミバエが確認されたことを受け、県は早期終息に向けた対策として不妊虫の試験放飼を実施しました。
セグロウリミバエは主にウリ科の農作物に寄生し、腐らせるなどの被害をもたらす害虫です。県によりますと、2024年3月に本島で初めて確認されて以来、現在では北部・中部の14市町村に広がっています。
国はまん延防止のため2025年4月14日から緊急防除を実施し、ゴーヤーやヘチマなどの対象植物は検査に合格しなければ本島の外へ持ち出すことができません。
そして県は2025年4月28日に早期終息に向けた対策として、放射線で生殖能力をなくしたオスの不妊虫1万匹の試験放飼を初めて実施。不妊虫とメスが交尾しても卵は育たないため数を減らせるとしたほか、放出した場所から1キロ圏内に100個のトラップを設置し、不妊虫がどこまで移動できるかを調べ、野生のセグロウリミバエがどの程度いるのかを確認するとしています。
県農林水産部営農支援課・原口大班長は「いろんなデータを積み重ねつつ、できるだけ早く不妊虫を野外に放出して、可能な限り早く終息させることを目指して、試行錯誤しているところ」と話しました。
県では得られたデータをもとに、2025年6月には不妊虫を数万匹放飼したい考えです。