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2025年4月21日、伊江村主催の平和祈願祭で参列者に配布された資料に戦争を美化するような表現が記載されていたことが分かりました。

4月21日、伊江島では、80年前の激しい戦闘や集団自決で亡くなった人々を慰霊する村主催の平和祈願祭が行われました。

その際に配布された資料「伊江島戦史抄」には住民を強制的に戦場へと駆り出した日本軍が「友軍」と記載され、住民を含む犠牲者については、「護国の華と散った」などと表現されていました。

これを受け、遺族からは「戦争を美化する表現はとても残念」「来年は祈願祭への欠席を検討したい」など、村が記載した表現を疑問視する声があがっています。

沖縄戦に関する著書を執筆してきた川満彰さんは、今回の表現ついて次のように指摘します。

沖縄国際大学非常勤講師 川満彰さん「亡くなっていく人たちを非常にきらびやかに見せていることになっていくわけですよね」「(この表現では)沖縄戦の縮小図と言われた伊江島の戦争がきちんと伝わらない」

伊江村はQABの取材に対し「配布した資料は昔からあったもので戦後80年の節目として配布した。戦争を美化する意図はなかった」と説明していて「事態を真摯に受け止め、適切な内容を改めて考えていきたい」としています。