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沖縄戦で流出し、2024年、県に返還された琉球国王の肖像画「御後絵」が4月22日から県立博物館・美術館で公開されています。
公開されたのは沖縄戦で流出し、2024年3月、アメリカから県に返還された文化財20点のうちの琉球国王の肖像画「御後絵」4点です。
この御後絵は絵が描かれてる部分は唐紙で、それを補強する裏打ち紙に美濃紙が使われています。
県の調査で、国王が被る玉冠ではなく「御紗帽」を被っていることから、第9代尚賢王か第10代尚質王のいずれかの原本で、制作は1850年代であることがわかっています。
県教育庁・文化財課の濱地龍磨主任は「御紗帽を被っていないことで冊封を受けていない国王は誰なのかという歴史ミステリーといったような観点から皆さんに楽しんで頂けたらいいと思います」と話しました。
また原画が大きくガラスケースに入らなかった、第13代尚敬王と第18代尚育王、第4代尚清王の「御後絵」は写真で公開されています。
御後絵は、4月末まで県立博物館・美術館で展示されたあと、2025年6月から「現状保存」の修理を行うということです。